連載:第9回 自社だけで悩まない!専門家に相談してみよう
「IT系は胡散臭い」と言っていた社長が「みんなIT使おう!」と変わった話
「IT系の人はちょっと胡散臭い」。共感される方も多いのでは?しかしその先入観が自社の成長を阻害し、社員の仕事の足かせになっていたとしたら? 今回は、そんな過去の先入観を(こっそり)公言しながらも、ITの専門家との業務改革を通じ今では「ITは想像以上!」と価値観が180度変わった経営者のお話です。改革のきっかけは、顧客数急増によるキャパオーバーと、コロナ禍での現場の大混乱。広島で「ハーレーダビッドソン」を扱う二輪専門店、45ディグリーの保浦正幸社長と、その改革をサポートした株式会社フライク 代表取締役の大瀧龍さんに話を伺いました。
有限会社ヤスウラ
代表 兼 整備責任者 保浦 正幸さん
「ハーレーダビッドソン」を取り扱う二輪専門店フォーティファイブディグリー(45ディグリー)の代表兼整備責任者。広島県上深川町に店舗を構える。父が経営する同店で10代の頃からアルバイトし、20歳で社員に。父の急病により25歳で事業承継し、2代目に就任。趣味は車とカメラ。
株式会社フライク
代表取締役 大瀧 龍(おおたきりょう)さん
大企業でシステムエンジニア、営業支援を経験し、地元福岡の中小企業に営業職として転職。その後、freee株式会社にてクラウド会計ソフトの九州支社長・広島営業所長を経て、2019年11月に株式会社フライクを設立。企業が本来必要なITシステムを見極めるために、社内の業務フローや課題特定、ITツール・システム選定、導入後の伴走支援を実施し、企業のIT参謀役として活躍。中堅・中小企業や士業事務所、ベンチャー企業まで幅広くクライアントをサポート。
父の会社を継いで10年。「お前、もう我慢するな」
――貴社の歴史と、保浦さんの社長就任の経緯を教えてください。
保浦正幸さん(以下、保浦): 当社は主に「ハーレーダビッドソン」を取り扱う二輪専門店として、私の父が1996年に創業したのが始まりです。
私は10代のころからアルバイトとして働き、20歳の時に社員になりました。その後、2代目の社長に就任するのですが、これは突然の出来事がきっかけでした。
その日私は「2級整備士」の資格試験が終わった直後で、「さあ遊ぶぞ!」と出かけたところでした。すると直後に母から着信が。そして「父が倒れた」と。すぐに病院に駆けつけ、ベッドに横たわり動かない父を見た瞬間、 「自分が会社を守るしかない」 と強く思ったことを覚えています。
その後、父は半身不随となり、正式に事業承継しました。25歳の時です。
――お父様との関係で印象に残っていることはありますか?
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