連載:第30回 リーダーが紡ぐ組織力
孫正義社長が人の心を動かす理由。元右腕が語る、リーダーシップの本質
日本を代表する経営者、ソフトバンクグループの孫正義社長。その卓越したリーダーシップは、ビジネス界で伝説的な存在となっています。なぜ、孫社長は多くの人の心を動かすことができるのか?かつて孫社長の右腕として活躍し、現在は英語コーチングスクール「TORAIZ」を運営するトライズ株式会社の代表を務める三木雄信社長に、その理由を伺いました。「人の心を動かす極意」から、「私はここで油をかぶって火をつけて死ぬ!」という大胆なエピソードまで、孫社長のリーダーシップの核心に迫ります。
孫社長流「人の心の動かし方」3つの極意
――三木社長は、ソフトバンクの成長を支える要因のひとつとして「孫社長のプレゼンテーション力」とおっしゃっています。孫社長がどうやって多くの人の心を動かしているのか、その極意について聞かせていただければと思います。
三木雄信さん(以下、三木): 孫社長の人の心を動かす能力は本当に素晴らしいものがあります。とはいえ、彼を近くで見てきた私は、これは「才能」ではなく「長年の努力と訓練」の結果だと思っています。
前提として、孫社長の人の心を動かす秘訣は「事前準備」にあります。交渉や商談の場に臨む前に、すでにほとんどの準備を終えています。つまり、交渉は始まる前に終わっているんです。 「事前準備が10割」 と言っても過言ではありません。
具体的には、相手が自然と受け入れることができる内容、相手にとって価値がある内容を事前に調べ上げる、どう伝えるのかを徹底的に考え抜いたうえで当日を迎えます。だから交渉に負けません。これは、社内のミーティングにおいても同じで、どんな場においても、何を話すべきか、論点をまとめて挑んでいるんです。
そして、孫社長の人の心を動かすポイントを極意としてまとめるとしたら、以下の3つに集約されると思います。
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