連載:第4回 経営・SaaSイベントレポート2024
組織が変わらない8つの理由。企業変革、成功のカギを握るリーダーの要諦
会社や組織を変えたい――。そう考えるも、旧態依然とした企業文化や慣れ親しんだ仕事のやり方を変えることは容易ではなく、道半ばで諦めてしまう…。そんな経験をお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか?組織変革とリーダーシップ論の第一人者であるジョン・P・コッター氏は、変革には8段階のプロセスがあると提唱しています。変革を成功に導くうえで重要な8つのステップと、それぞれのフェーズで陥りやすい落とし穴。改革を主導するリーダーが握る成功のカギとは?具体的な事例を交えて解説します。
なぜ「改革」は失敗するのか
「改革」という言葉自体はいろいろなものを示しています。昨今よく耳にするのが、DX改革です。また、現代はVUCAと呼ばれる予測不能な時代。新たな価値を創造していくためにも、組織改革や社員のマインドセット改革が必要になる局面もあるでしょう。
私も多くの組織において改革を牽引してきた経験がありますが、メンバーの意識を統一させるのは、とても難しいことだと実感しています。人は変化を嫌う生き物ですから、社内からの反発や抵抗にあい、組織をなかなか変えられず、改革を前に進められない…そんな経営者の方も多いかと思います。
ひとつご安心いただきたいのは、改革に失敗するのは皆さんだけではありません。日本だけに限らず、グローバルにおいても、「改革に失敗する確率は高い」という調査結果がでているのです。
2021年、Harvard Business Reviewに掲載された論文によると、 改革が失敗に終わる確率はなんと約50% にも上ります。
当初目指していた成果を出せないケースは実に70%。また、戦略的スキルを持ち合わせているリーダーは、10%ほどしか存在しないそうです。そして、戦略を立て社内に告知をしても、そのビジネス戦略や自分に期待されていることを十分に理解している社員は5%ほどだという調査結果も。(※)
改革は簡単に成功するものではないことを、ご理解いただけたでしょうか。
なぜ改革は失敗してしまうのか。組織変革とリーダーシップ論の第一人者であるジョン・P・コッター氏は、改革を進める際に陥りやすい落とし穴があることを指摘しています。これらは、組織を変えることができず、改革が失敗する主な要因といえるでしょう。それが以下の8つです。
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