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中途採用

2017年8月18日(金)更新

中途採用に最適な時期とは?中途採用市場の活況の時期、実施時期の選び方までご紹介

Logo markBizHint 編集部

中途採用に最適な時期とは、その企業の中途採用の目的や採用計画によって異なります。しかし、その時期を選ぶには、現在「売り手市場」と言われる中途採用の市場について知る事、そして転職希望者や他社の中途採用の動向を知る事から始まります。今回は、その辺りの内容を踏まえ、中途採用に最適な時期についてご紹介します。

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1.中途採用の現状

それでは、まず「中途採用」の現状について見てみましょう。

企業の中途採用実績

リクルートワークス研究所の2017年の調査(対象:従業員5人以上の民間企業 4,506社)によると、 2016年度の中途採用実績は、1社あたり1.32人となり、2015年度の1.28人から2.8%増加しました。

詳しく見てみると「5〜299名」「300〜999名」「1000〜4999名」の中小企業を含む規模のケースでは、いずれも2〜3%台の増加を見せているのに対し、「5000名以上」の大手企業では、昨年44.78人から今年は43.22人と3.5%減少している事が分かります。大手企業については、昨今の人手不足に伴う人材確保の戦略が一段落した、という見方もあります。

【出典】リクルートワークス研究所「中途採用実態調査 2016年度実績」

企業の中途採用人員確保状況

先の調査の「2016年度下半期の人員確保状況」における問いでは、「確保できた」と回答した企業が54.9%であったのに対し、「確保できなかった」が44.3%と半数に迫る勢いとなっています。経年比較を見ても、年々「確保できた」が減少し「確保できなかった」が増加している事が、顕著に見て取れます。

【出典】リクルートワークス研究所「中途採用実態調査 2016年度実績」

直近の︎中途採用市場

ハローワークに登録している求職者数に対し、企業からの求人数との割合を示す「有効求人倍率(厚生労働省発表)」を見てみると、直近の2017年6月では1.51倍と先月より0.02ポイント上昇し、長期的に緩やかな伸びを続けています。

日本最大級の求人情報・転職サイトのDODAの調査によると、最新の2017年7月の転職求人倍率は2.31倍となりました。これは、転職希望者1人に対し2.31件の求人があるという事を表しており、転職市場は完全な売り手市場であると言えます。求人数自体は32ヶ月連続で増加しており、中でも「金融」「サービス」業が高い伸びを示しています。

【出典】転職ならDODA(デューダ)「転職求人倍率レポート(2017年7月)」

【出典】厚生労働省「一般職業紹介状況(平成29年6月分)について」

2.中途採用を実施するタイミング

それでは、企業はどのようなタイミングで中途採用を行うのでしょうか。

業務量の増加

近年の深刻な人材不足や、緩やかながらも長期的な景気回復などの様々な要因により、社員1人あたりの業務量は増加しています。これにより、各企業は即戦力となる中途採用の人員確保に積極的に取り組んでいます。

実際にエン・ジャパンの2015年の調査によると「中途採用実施理由」として「業務量増加のため」がトップとなり、次いで「欠員が出たため」が続きます。

【出典】エン人事のミカタ「中途採用の採用基準について」

退職者の人員補填

先の調査でも2位となった「欠員が出たため」も大きな中途採用のタイミングです。

近年では「終身雇用」の崩壊により、転職者数も増加している事や、近年問題となっている「3年以内離職率」の増加などで、慢性的な欠員状態となっている組織も多くあります。実際に、厚生労働省の最新の調査によると、2013年の新卒採用(大卒)の31.9%が3年以内に離職しています。

【参考】厚生労働省「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表します」

事業拡大や新規プロジェクトの立ち上げによる人員補強

昨今の変化の激しい経営環境の中、企業は新業態や新しいプロジェクトへ積極的に投資しています。そのため、その業界のプロフェッショナルや、特定のスキルを持った人材を採用するための中途採用も積極的に行われています。

「経験者重視」の定期採用

そもそも、人材採用自体を中途採用中心にしている企業も多くあります。先ほども触れたように、終身雇用制度が崩壊している事。そして、中途採用の場合、社会人としての常識や、必要なスキル・知識を既に持っている場合も多く、教育コストをかけずに即戦力として活躍してもらえるというメリットがあるためです。

3.転職希望者が増加する時期

それでは、転職希望者はどのような時期に増加するのでしょうか。

諸説ありますが、一年のうちで転職希望者が増える時期は、一般的に夏のボーナス支給後の夏頃。そして、冬のボーナス支給後の1月入社や、長期的にじっくり情報収集を行った上で転職活動を実施し4月入社を目指せる、秋頃に集中すると言われています。

転職希望者数の調査結果

求人情報・転職サイトのDODAの調査「転職求人倍率レポート(2016年12月)」の調査結果のグラフを見てみると、具体的な数値は不明であるものの、2016年の1年間で転職希望者総数が最も多かったのは10月、次いで11月、7月である事が分かります。逆に、3月〜5月の年度の変わり目前後や、年始の1月頃には減少している事も分かります。

【出典】転職ならDODA(デューダ)「転職求人倍率レポート(2016年12月)」
※グラフを一部加工

4.他企業の中途採用が増加する時期

それでは、企業側の中途採用が増加する時期についても見てみましょう。

こちらも諸説ありますが、採用ニーズの高まりは、一般的には3月頃と9月頃であると言われています。理由としては、年度の切り替えや下半期のスタートに伴う、退職者の増加や新規プロジェクトのスタートが挙げられます。

企業の中途採用が活発化する時期

実際の数値を見てみましょう。求人情報・転職サイトのDODAの2014年の調査(対象:中途採用の担当者1,000 名)によると、「中途採用が活発となる時期(重複回答可)」の問いに対し、3月と9月が最も多いという結果となりました。

次いで、6月も高い数値となっています。これは、先ほどご紹介した様に7月は転職希望者が増加する時期であるためそれに合わせた戦略や、新卒採用の研修などが一段落する時期であるためと分析されています。

【出典】転職ならDODA(デューダ)「転職活動を始めるチャンスは今!中途採用が活発になる時期」

5.中途採用の時期の選び方

それでは、中途採用の時期はどのように選べば良いのでしょうか。

転職希望者の多い時期

まず、転職希望者の多い時期です。先ほどの調査結果では、10月・11月そして7月頃です。

10月・11月の転職希望者は1月入社もしくは4月入社を希望する場合が多いでしょう。また、7月の転職希望者は、下半期スタートの10月入社で調整できる可能性もあります。

メリット

この時期に実施するメリットとしては、求職者が多いため、比較的母集団形成が容易である事が挙げられます。そのため、求める人材に出会う確立もアップし、多くの選択肢から選ぶ事ができます。

デメリット

デメリットとしては、応募が多い分、人事担当者の作業負担が多くなります。作業が煩雑になると、応募者や内定者のフォロー・面接の対応なども疎かになり、近年問題になっている内定辞退に繋がりかねません。

企業の中途採用が活発化する時期

次に、企業の中途採用が活発化し求人件数が増加する時期です。先ほどの調査結果では、3月・9月・6月頃です。

特に6月と9月は、比較的転職希望者も多い時期であり、中途採用市場全体が活況であるとも言えます。6月に活動する人材は、ボーナス支給後以降に、9月に活動する人材は10月の下半期スタート以降、もしくは年始からの入社で調整できる可能性があります。

メリット

求人数が増えるのを見込んで、積極的な転職希望者が増加する時期でもあります。「転職希望者の多い時期」と同様に、母集団形成が容易である事、多くの選択肢から選ぶ事ができる等のメリットが挙げられます。

デメリット

他の企業の中途採用も増える時期であるため、必然的に競合が多くなります。そのため、他の企業の条件と比較され欲しい人材が集まりにくかったり、選考辞退や内定辞退が多く発生する可能性もあります。

中途採用市場の閑散期

転職希望者、企業の中途採用いずれも減少する時期です。先ほどの調査を見ると、年始の1月・2月頃、そして5月頃が比較的その時期に当たると言えそうです。

メリット

転職希望者数は少ないものの、他企業の求人も少ないため、競合が少ない中で中途採用を実施する事ができます。そのため、1人の採用に割く時間も多くなり、じっくり人選する事ができます。

デメリット

そもそもの母集団が少ないため、求める人材に出会えるチャンスは少なくなります。

6.中途採用の3ステップ

最後に、中途採用を実施する際のステップについて見てみましょう。

①採用計画を立てる

最初に、採用計画の立案です。

まず、中途採用の目的・採用基準・そしてどのような人材が欲しいのかを明確にします。この目的が決定すると、例えば「◯月からスタートするプロジェクトの人材が欲しい」「◯月の欠員の代わりの人材が欲しい」「急な業務量増加のためすぐに人材が欲しい」などのニーズが明らかになります。そうする事で、自ず中途採用を実施すべき時期が見えてきます。

また、時期を確定する際には、会社の中長期計画も加味し採用計画を立てます。その上で、募集職種や、そのポジション、人数を決定し、その採用に関わるスケジュールや予算を決定します。

このステップで大切なのは、求める人物像です。具体的に、求める人材の属性(学歴・職務経歴・スキル・知識など)、人間性(価値観・性格など)を組み合わせて「求める人物像」を定義します。

【関連】BizHint HR「採用計画の立て方とは?」
【関連】BizHint HR「求める人物像を定めるためのポイント」

②母集団を形成する

次に、母集団形成です。

①で設定した目的を元に募集要項を作成し、中途採用を実施する時期を確定します。この時に、目標とする入社日も決定しておくと、応募者との交渉がスムーズとなります。その後、中途採用を実施する際には、ハローワークへの掲出、一般の求人広告掲載や転職エージェントへの依頼などを行います。①で決定した目的に沿って、使用する媒体や手段を決定しましょう。

【関連】BizHint HR「中途採用とは?意味や母集団形成、面接のポイント総まとめ」

③採用選考

最後に、採用選考です。

応募者の対応から面接日の選定、書類選考・面接・内定までを実施します。転職希望者は、複数の検討企業や内定企業を抱えている可能性があります。油断せず、しっかりと候補者のフォロー・内定者フォローを実施しましょう。

【関連】BizHint HR「中途採用における面接のポイントや、行うべき質問事例・注意点を徹底解説」
【関連】BizHint HR「採用辞退が起きる理由と対策について」

7.まとめ

  • 現在の中途採用市場は「売り手市場」と言われ、企業は中途採用の人材確保について苦戦している事が分かる
  • 中途採用の時期を選ぶ際には、自社の採用計画に加え転職希望者の増える時期・他社の中途採用の増える時期なども加味して選ぶ必要がある
  • 中途採用を実施する際にまず決定する「目的」の部分を明確にする事で、自ずと中途採用を実施すべき時期が見えてくる

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