2023年のウェブニュースの推移、「Web3」「NFT」「メタバース」は3月をピークに下火に

BizHint 編集部 2024年2月19日(月)掲載

新しいWebをリードする概念として「Web3」「NFT」「メタバース」が2021年～2022年頃から大きく注目を集めました。Facebookが「Meta」に社名変更したほか、他社からサービスも出始めましたが、2023年に入ると各企業の方針転換も目立つようになりました。実際にどのような推移をたどったのかを、記事数およびプレスリリース数から見てみましょう。

記事数の推移（2023年）

「Web3」「NFT」は下降傾向、「メタバース」はぎりぎり維持

月ごとの記事数（2023年）

4,000以上のWebメディアに基づくPR効果測定サービス「Qlipper」を提供するトドオナダでは、2023年のニュースとプレスリリースについて、「Web3」「NFT」「メタバース」の各ワードを見出しに含んだ数を集計し、その推移を調べています。

まず各ワードの記事数のピークは、「NFT」「メタバース」が3月。「Web3」は3～6月が最盛期で安定していましたが、その後は停滞。「NFT」は下降傾向が続く一方、「メタバース」は上下動を続けつつ緩やかに下がっていきます。

リリース数の推移（2023年）

月ごとのリリース数（2023年）

同様にプレスリリースの配信数でも、「Web3」「NFT」「メタバース」のいずれも3月にピークを迎えていました。「メタバース」は増減していますが、「Web3」「NFT」は下降傾向です。

2023年2～3月は「Web3」「NFT」「メタバース」の企業対応がわかれました。国内企業の取り組みが積極的に進む一方で、海外ではMetaがNFT事業を縮小、ディズニーがメタバース部門を解散した時期でもあります。また同時期に「ChatGPT」が話題になるなど、注目トレンドが「生成AI」に移ったということもあります。