連載:第93回 IT・インターネット
医療職におけるAIの業務利用、医師の約7割・看護師の5割以上が今後の利用意向あり
生成AIが急速に発達するにしたがい、業務現場での利用も一気に拡大しています。医療職(医師・看護師)においても例外ではなく、高い期待をもって迎え入れられています。具体的には労働時間の削減などが望まれているようですが、現場の実感はどのようなものでしょうか? Indeedが調査を行いました。
「大量の医学的なデータや文献を活用できた」がAIの恩恵
Indeed Japanは医療職(医師・看護師)1,000人を対象に調査を実施。まず「業務におけるAIの利用状況」を聞くと、医師(424人)のうち、現在AIを業務に利用している人は17.0%。過去利用も含めると23.7%でした。一方、看護師(576人)のうち現在AIを業務に利用している人は5.7%、過去利用も含めると7.5%にとどまりました。
「AIを実際に利用して、実感した変化」について聞くと、医師では「大量の医学的なデータや文献を活用できた」54.1%が1位、看護師では「業務を効率化できた」59.8%が1位でした。
そこで「AIの業務利用意向」を聞くと、医師の68.9%、看護師の55.2%が「AIを業務に利用したい」と回答しています。AI利用経験のある人のほうが利用意向が高い傾向が見られました。
「今後AIを利用したいと思う業務」については、医師の59.1%が「定型の事務作業」、44.2%が「情報分析・課題解決業務」をあげています。看護師も39.1%が「定型の事務作業」、36.8%が「情報分析・課題解決業務」をあげました。
調査方法
調査期間:2024年8月7日~8月14日
調査方法:インターネット調査
調査対象:「医師」として勤務している24歳~59歳の正社員の男女、「看護師」として勤務している20歳~59歳の正社員の男女
調査人数:合計1000人(医師424人、看護師576人)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000028842.html
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