連載:第96回 IT・インターネット
IT/Webエンジニアの生成AI活用率はすでに9割超、4割超は個人でも課金


IT/Webエンジニアを取り巻く環境は「生成AI」によって激変すると言われており、多くのエンジニア、さらには企業自体が生成AI活用に取り組んでいます。日々変化する状況を把握するため、生成AI活用の動向に加え、出社頻度・年収・注目企業などについてファインディはエンジニア596人にアンケート調査を実施しました。

顧客向けにLLMや生成AIを組み込んだサービスを提供
まず「生成AIを業務で利活用しているか」を聞くと、91.8%とほとんどすべてのIT/Webエンジニアがすでに活用中。用途として「顧客向けにLLMや生成AIを組み込んだサービス提供での活用」が72.3%で最多でした。「開発プロセス以外の自身の業務への活用」も71.5%と高めです。
具体的に利用しているサービスを聞くと、汎用的な生成AIの代表格である「ChatGPT」と「GitHub Copilot」が人気。一方「Dify」「Cline」「Devin」「Cursor」など、開発領域で役立ちそうなサービスの名前もあがりましたが、その割合はそれほど高くありません。
「生成AIを活用する上でもっとも困難だと感じること」としては、「信頼性の確保」62.9%、「セキュリティとプライバシー」52.4%などが上位にあがっています。
さらに「生成AIへの課金」について聞くと、エンジニアの44.6%は「個人でも生成AIに課金している」と回答。8割近くが月間3,000円以上を課金していました。
そのほかIT/Webエンジニアの最新状況としては「51.3%がフルリモート勤務」「21.8%が過去1年間で出社頻度が増加」「出社頻度が増えた場合、71.3%は転職のきっかけとなる」「平均年収は700.8万円で、アンケート開始以来初の700万円台」といった結果が明らかとなっています。
さらに「働いてみたい企業」では「サイバーエージェント」「さくらインターネット」「Sansan」が、「最近興味をもった企業」では「Sakana AI」「Ubie」「ゆめみ」「Hangzhou Deepseek Artificial Intelligence」「GENDA」「NOT A HOTEL」「マネーフォワード」などの名前があらたにあがっており、ここでもAI活用などに積極的な企業が評価されている様子がうかがえました。
調査方法
調査期間:2025年1月28日~2月7日
調査方法:インターネット上でアンケートを実施
調査対象:Findy会員ユーザー
調査人数:596人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000045379.html
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