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連載:第17回 新規事業の作り方

ランチェスターでV字復活も、リーダーが見落とした1つの絶対条件

BizHint 編集部 2024年1月30日(火)掲載
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売上は65億から3億、従業員は200人から10人へ。経営危機に瀕した大阪の紳士服メーカーは生き残りを模索します。ランチェスター・弱者の戦法に学び一時は軌道に乗るものの、すぐに暗礁に乗り上げます。そこで駆け込んだ経営コンサルタントからの指摘は「ランチェスターの中で、大事なものが欠けている」というもの。それはまさに商売人の家系で母が以前から口にしていたある施策でした。気付きを得てのV字復活の歩みを伺いました。

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株式会社NFL
代表取締役 川辺 友之 さん


売上65億が3億まで減少。虫の息の状況下、大口の取引先が倒産

――貴社はかつて「紳士服の町」といわれた大阪・谷町で生き残った、数少ないアパレル企業の一つです。時代の変化に、どのように対応されてきたのでしょう?

川辺友之さん(以下、川辺): 幸い生き残ることはできましたが、本当にギリギリでしたよ。

もともと当社は1952年に祖父が創業した「羅紗屋」が始まりで、黒い洋服地専門の卸をしていました。いわゆる特化型・ニッチ戦略ですが、浮き沈みが少ないことがビジネスとしての強みでした。その後、高度経済成長の波に乗り、近隣の多くの紳士服メーカーと一緒に成長していきました。

しかし1990年頃から風向きが一変。紳士服量販店が台頭して低価格化が進行。価格競争に敗れ多くの同業者が廃業していきました。一言で「同業者が廃業」と言っても、私にとっては地元の長年の知人・友人・顔見知りばかり。大切な仲間がどんどんいなくなっていきました…。

その中で生き残れたのは、量販店との取引を選んだ企業。当社も、そのうちの一社でした。売上は大きく落ちましたが、生き残りという意味では、時代の変化に対応できていたのかもしれません。この時までは。

しかし淘汰は、さらに進みます。

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