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連載:第5回 人事は、どうあるべきか?

経営企画に頼らず人事が「ビジョン」の浸透をすべき【Findy山田裕一朗さん・GE岡田美紀子さん】

BizHint 編集部 2017年7月26日(水)掲載
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求人票は出したけれども、思っていたような人材が採用できない。そんな思いを抱えている企業は、数多くあるのではないでしょうか。Findyの代表取締役の山田裕一朗さんは、オンライン英会話サービス大手の株式会社レアジョブで、経営企画や人事を担当した経験から、AI求人票採点サービス「Findy Score(ファインディ スコア)」のアイディアを思いつき、AIによる採点やアドバイスに従うことで、求人票を改善するという取り組みを実施しています。そんな山田さんが、レアジョブ時代から人事について相談していた相手、リクルートキャリアで数多くの採用支援を行い、現在は画期的な人事制度をいくつも実施しているグローバル企業GEでHRマネージャを勤めている岡田美紀子さんに、いま新たに人事に求められる役割について伺いました。

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日本の大企業は「経営企画」に頼りすぎているのかもしれない

――いかに全社員の会社のビジョンを伝えていくかが、人事の最大の課題のひとつだと思います。これについて、日本の人事はどう向き合うべきでしょうか。

山田: 日本企業の場合、社員に会社のビジョンが伝わっていないというケースが多いですが、それは 日本企業がサボっているだけなんじゃないかと 。そもそも日本の企業は経営企画に頼り勝ちだと思います。何かうまくいかないことがあると、すぐに「経営企画」を作って解決しようとする。でも、数字でマネージメントされても、結局、何も変わらないんですよね。 戦略を作っても、結局誰かが理解し、実行しないと意味がない ので。

僕自身、レアジョブで人事担当をしていた経験を踏まえても、戦略に頼るより、みんな愚直に手探りにやるべきだと思うんです。もっと言えば、人事が伝える力とリーダーシップを持ってファシリテーターになるべきです。

岡田: ビジョンやマインドの話は、トップの経営層は「一度伝えたんだから大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、それでは末端の社員までは伝わらない。 繰り返し伝えることがやはり重要 なんですよね。なかには伝えるのが苦手なリーダーもいますし。人事はそういうトップの「伝える力」をサポートする役割も担っていると思います。

ちなみに、 GEには経営企画はありません。「組織を扱ってる」「人を扱っている」と片方だけ考えるのでは駄目 。最終的には経営の本質的な部分を理解した上で、どんな人が必要なのかを考えないと、戦略を考えても成り立たちません。究極は、自分の仕事がその会社の経営に大きく影響を与える人を採用して、育てていくというのが一番の目的を持たないといけないんです。 人事は経営者と同じマインドを持つべき なんですよね。

「日本の大企業に優秀な人材がいない」ワケ

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