連載:第64回 IT・インターネット
生成AIを業務に取り入れているエンジニアは半数超、使用AIは「ChatGPT」が圧倒的多数
多方面から熱い期待を寄せられている生成AI(人工知能)技術。OpenAI社による対話型生成AI「ChatGPT」が有名ですが、Google、Adobe、Microsoftといったビッグテックも軒並み参入し、さまざまな業務でAIが活躍し始めています。一方で、権利関係の処理の問題、セキュリティの問題などが指摘されています。触れる機会が多いと思われるITエンジニアは、どのように考えているのでしょう?
AI使用について「社内ルールを定めている企業」と「制限されていない企業」でわかれる
バルテスが運営するメディア「Qbook」では、ITエンジニア123人を対象に「生成AI」に関する調査を実施しました。まず、「ご自身における業務のなかで、生成AIツールやアプリを使っていますか?」と聞くと、「業務に本格的に取り入れている」としたのは13%。「試しに利用している」44%を合わせると半数超がすでに生成AIを使用していました。さらに「利用を検討している」を合わせると6割超になります。
「どのような用途で生成AIを業務利用していますか?」と聞くと、「文章作成」がもっとも多く46%。「文章要約」31%、「文章校正」26%がそれに続き、まずはドキュメント関連で活用されているようです。またバグの検出、エクセル関数の作成といったプログラミング用途もあがっています。
具体的に「主に利用している生成AI」を聞くと、やはり「ChatGPT」が圧倒的に多く75%でした。「Microsoft Bing」29%、「Google Bard」9%が続きますが、現時点の主流はChatGPTといえるでしょう。
なお「生成AIの業務利用について社内ルールを定めている」としたのは48%。一方「制限されていない」44%との回答も多く、まだまだ過渡期の扱いであることがうかがえます。一部企業では業務利用自体が禁止されている(8%)との意見もあり、「入力した情報がこちらの意図していない使われ方をされる可能性がある」「まだガイドラインができていないため」「ハルシネーション(もっともらしい嘘の説明)、ディープフェイク(真実と見分けがつかない生成物)、プライバシー、セキュリティ、著作権の問題を確実に解決できると言い切れない」といった理由があげられています。
調査方法
調査期間:2023年8月29日~9月15日
調査方法:「Qbook」でのWebアンケート
調査対象:事業所および企業に所属するITエンジニア
調査人数:123人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000269.000030691.html
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