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連載:第63回 IT・インターネット

「現行業務のデータ・クラウド化」への取り組みが進む一方で、人材面に課題も。

BizHint 編集部 2023年3月17日(金)掲載
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日本の中小企業経営者のうち、3人に1人がDXについて「よく知らない」、6割は「意識改革」段階で実務の課題解決には至っていない(※)。フォーバルGDXリサーチ研究所では、さまざまあるDX化の中で具体的に何ができていて、何ができていないのか、中小企業の実態調査が行われた。(※参照:フォーバルGDXリサーチ研究所「中小企業のDXに関する実態調査 第1弾」)

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中小企業で取り組まれているDX施策 第1位は「現行業務(バックオフィス業務など)のデータ・クラウド化」

中小企業経営者に、自社で取り組めているDX施策について調査したところ、「現行業務(バックオフィス業務など)のデータ・クラウド化」が「既に取り組んでいる」人が33.8%と1位、次いで「利用しているITシステム・デジタル技術の最適化(整備・刷新)」が29.4%となった。

しかし、最も取り組んでいる企業が多い「現行業務(バックオフィス業務など)のデータ・クラウド化」においても、「必要だと思うが取り組めていない」「取り組むつもりがない」が48.4%と約半数おり、具体的な検討フェーズにも至っていない。

また、最も取り組んでいる企業が少ない「DXに関する新規事業の開発」においては46.4%と約半数が「取り組むつもりはない」と断言する結果となった。

中小企業経営者の4人に1人が「社員へのDX関連の資格取得や知識習得の推進・支援」「DX推進のための人材確保・採用」にあまり効果を感じていない

Q1で「既に取り組んでいる」と回答した方に各DX施策の効果・浸透度を質問したところ、すべての施策において「とても効果が出ている/浸透している」「やや効果が出ている/浸透している」合わせて7割以上の人がプラスの変化を実感しているという結果となった。

しかし、「社員へのDX関連の資格取得や知識習得の推進・支援」と「DX推進のための人材確保・採用」といった人材面の2施策は、他施策と比較すると実感を得ている割合が低い。

「社員へのDX関連の資格取得や知識習得の推進・支援」は「あまり効果がない/浸透していない」「全く効果が出ていない/浸透していない」合わせて24.6%、「DX推進のための人材確保・採用」は25.2%と、いずれも4人に1人が「あまり効果を感じていない」という結果となっている。

効果を感じられていないものの上位に人材面が共通して上がったことから、施策をやるだけでなく、内容・やり方も重要であり、そこが上手くいっていない、分かっていないという方が多いのではないかと推察される。

DX施策に取り組めていない理由 第1位は「対応する人材がいない」人手不足、能力不足の解決が必須と判明

Q1で「必要だと思うが取り組めていない」と回答した人に最も当てはまる理由を聞いたところ、全施策において「対応する人材がいない」が1位となった。今いる人材にDXの知識がないが教育が上手くいかない、あるいは採用をしたいが良い人材が捕まらないといった状況があると推察される。

このように、DX施策について、すでに取り組んでいるがあまり効果を感じられていない、必要と思っているが取り組めていないいずれのケースにおいても「人材」が課題となっている。

調査概要

調査主体:フォーバルGDXリサーチ研究所
調査期間:2023年1月10日(火)~2月10日(金)
調査対象者:全国の中小企業経営者
調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数:1,619人

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000117855.html

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