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連載:第12回 経営・SaaSイベントレポート2023

キリンビールV字回復の軌跡。“負け癖”社員を蘇らせたリーダーに聞くマネジメントの本質

BizHint 編集部 2023年8月22日(火)掲載
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ビール業界の中で確固たる地位を築くも、数々の困難により組織が弱体化。2001年には国内トップシェアから陥落してしまったキリンビール。そんな同社をV字回復に導き、2009年に国内トップシェアを奪還した立役者が元キリンビール株式会社代表取締役副社長の田村潤さんです。同社の中でも業績最低ランクといわれた高知支店を皮切りに改革を推進、最終的には全国4000名の社員を率いて“連戦連勝の営業組織”を創り上げました。その秘訣とは?詳しく解説いただきました。

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写真:「松下幸之助経営塾」にて(2019年6月15日) 撮影:永島 寿

田村 潤さん
田村 潤さん
100年プランニング株式会社 代表取締役(元キリンビール株式会社 代表取締役副社長)

1973年成城大学経済学部を卒業後キリンビール株式会社に入社、岡山工場労務課に配属。その後本社労務部門を経て、1995年に最下位ランクの業績だった高知支店長に就任し、6年後に県内トップシェア奪回。その後四国地区本部長、東海地区本部長として各地区のシェアを反転させる。2007年に本社代表取締役副社長兼営業本部長に就任。高知、四国、東海で学んだ営業の「勝ち方」を全国で展開し、2009年ついにキリンビールの全国シェア首位奪回を果たす。
2011年より100年プランニング株式会社代表。2016~2019年にPHP研究所主催の松下幸之助経営塾にてアドバイザーを務めるなど、経営者育成に取組んでいる。

キリンビールV字回復の軌跡。そのたったひとつの要因とは

今日は、「キリンビールに学ぶ“勝てる営業組織”の創り方」をテーマにお話しします。

「キリンビール」は1888年に発売、それ以降右肩あがりに成長を続けます。そして1954年には全国トップシェアを獲得。その後もシェア6割を超える時代が続きました。しかし1975年の独禁法違反問題や競合商品の台頭、キリンビールの戦略ミスなどが続き組織は弱体化、2001年にはシェア4割を切り、国内トップから陥落してしまったのです。

このようなこともあり当時の組織は、受け身の姿勢で、言われたことを自分のできる範囲内でこなすだけの集団。 「すべて人のせいにする」という風土が常態化 していました。

しかし、ここからキリンビールの逆転劇が始まります。最初は四国の高知県から。その後四国・中部地方、全国と改革は広がっていき、2009年、キリンビールは国内トップシェア奪還を果たしたのです。

キリンビールが改革を経て「勝てる営業組織」になった理由とは何か。それはたったひとつです。

「利益を追求する・売上を追求する組織」から、「理念を実現する組織」に変わったこと。 ただそれだけです。決してオーバーな表現ではなく、“連戦連勝のチーム”になることができました。「お客様のことを考え、常にイノベーションを起こして必ず勝つ」という強い集団が出来上がったのです。今日はそのポイントをお伝えします。

まずは「決められたことをやり切る」を徹底。3年で社員に変化が訪れた

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