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リーダーの自覚を持てない日本人。ドミノ・ピザジャパン外国人CEOの「現場のリーダー論」が興味深い

BizHint 編集部 2023年7月24日(月)掲載
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株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは1985年に日本で初めて「宅配ピザ」を始めた会社です。一時は国内の宅配ピザ業界3位になりながらも2018年頃には売り上げNo.1へと返り咲きました。そんな、同社の成長を後押しすべく2022年7月からCEOに就任したのがオランダ出身のマーティン・スティーンクス氏です。高校生のアルバイトからキャリアをスタートさせ、40代でCEOに就任したマーティンさん。彼の成功のヒントは恩師でもあるフランチャイズオーナーから教わった「人材育成」にありました。彼がいかにしてアルバイトからリーダーとしての役割に目覚め、リーダーを育成してきたのか、彼の人材育成に最も影響を受けた人物やエピソードについてお話をうかがいました。

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株式会社ドミノ・ピザ ジャパン CEO
マーティン・スティーンクス(Martin Steenks)さん

オランダ出身。学生時代にアルバイトドライバーとしてドミノ・ピザ オランダに入社、入社後まもなく店長として「ルーキー・マネージャー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。その後、マネージャー、 スーパーバイザーを経て、2011年にはフランチャイズオーナーとなり、店舗を8店舗まで拡大させる。2021年9月 ドミノ・ピザ 台湾 CEOに就任、2022年7月 ドミノ・ピザ ジャパン CEOに就任して現在に至る。また、2016年にはマルチユニットフランチャイズオブザイヤー、2017年にはゴールデンフラニーなど社内賞を多数受賞している。


リーダーは現場から見出すもの。“リーダー候補”としての自覚が足りない日本人

――今、日本では管理職・リーダーが不足していると言われていますが、マーティンさんはこれまでどのように店長やスーパーバイザーなどチームをけん引するリーダーを採用、育成してきたのでしょうか。

マーティン・スティーンクスさん(以下マーティン): 「リーダーになれる人」というのは組織の中に沢山いるはずなんです。チームに貢献できる人材なら誰もがリーダーとしての資質はあると思います。

私自身、日本全国の店舗を訪問する機会が多いのですが、「どの店舗にも必ず3人は店長(店舗マネージャー)になりうる人間が絶対にいる。」という話をします。だから、その前提で計画を立てなさいと。

ただ、そういう話をすると、その店で働いている従業員でさえも「いや、そんなことはありません。全然できません。」というんですよ。資質をもった本人でさえも「自分が店長になれる」という意識がないんだと思います。管理職としての能力が不足していると思っている。また、「責任のある立場になるのが不安」という気持ちもリーダー候補としての自覚を妨げているんだと思います。

アルバイトだから関係ないとか、学生だから、主婦だからという理由で自分のキャリアにストップをかけてしまっている人がとても多く、それはとても惜しいことだと思います。

どんな業界もそうですが、成長する組織ではリーダーは現場から見出していく必要があるんです。なぜなら、チームになじまない考え方や価値観が同じでないリーダーに人はついてこないし、そのリーダーに組織をけん引することはできないからです。

また、多くの組織では、リーダーを育てるタイミングが遅すぎます。もっと従業員が自信をつけられるように支援したり、ステップアップへの挑戦を応援する環境、空気を作る。そういう施策が重要だと思います。

――どのようにしたら本人が自信をつけられるようにトレーニングできるでしょうか?

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