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連載:第24回 慣習に囚われない 改革の舞台裏

社長こそフォロワーシップを発揮すべし。のれんを守るために次期7代目が行った改革とは

BizHint 編集部 2023年7月23日(日)掲載
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株式会社山本海苔店は1849年に日本橋で創業した老舗の海苔専門店です。創業期から顧客ニーズに合わせた販売を行い、日本で初めて「味附海苔」を開発・販売するなど、リーディングカンパニーとして業界を牽引してきました。長年会社を支え続けた中元歳暮市場が縮小の一途をたどり、売上が右肩下がりで減少し続ける中、次期7代目の山本貴大社長は会社存続のため改革に取り組みます。従業員の意識と行動を変えたその方法について詳しく伺いました。

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株式会社山本海苔店
代表取締役社長 山本 貴大さん

1983年東京都生まれ。2005年慶應義塾大学法学部卒。2008年株式会社山本海苔店入社。2016年専務取締役営業本部長、2017年専務取締役営業本部長兼管理本部長、2021年7月19日代表取締役社長就任。


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全社一丸となるために必要だったのはリーダーシップではなかった

――山本社長が社長に就任されてから、初めて従業員に経営状況を公表するようになったと伺いました。

山本貴大さん(以下、山本): そうですね。先代である父からは「従業員を不安にさせるようなことをしてはいけない」とずっと反対されていましたが、私は厳しい状況であっても経営を透明化し、従業員に助けてもらう必要があったので、経営に関わる数字を従業員に公開するようになりました。

――山本社長自身が会社の実情を知り、経営に危機感を持ったのはいつ頃でしたか。

山本: 2014年に取締役になった際、初めて決算書類に目を通せるようになったのですが、その時ですね。中元歳暮市場の縮小による影響が業績からも浮き彫りになっており、「このままでは早晩会社は行き詰まるだろう」と確信しました。

しかし、同じ危機感を従業員と共有できるようになるまでには多くの時間を要しました。
私自身、従業員に状況を理解してもらおうと対話を試みていたのですが、会社の全容を把握できていない従業員には、どれだけデータやロジックを用いて話してみても、共感や理解を得ることはできませんでした。 今振り返ると、データやロジックを用いることではなく、私の伝え方に問題があったんです。

――その問題とは。

山本: 「私の言うことが正しいんだから、私の方針についてきてください」と、強引に皆を引っ張ろうとしてしまっていました。
しかし、強硬なコミュニケーションは現場からの反発を生んでしまいます。

とあることをきっかけに、 組織と私自身に本当に必要だったものがリーダーシップではなかったと気がついたんです。

――本当に必要だったものとは、何だったのでしょうか。

この記事についてコメント(2)

  • 「二人目の男になる」という意思と行動はいいですね。ポジションパワーのない社員の提案でも、社長の支援、応援があることで、会社の施策のひとつとして取り上げてもらえる。他の社員のモチベーションにも伝播すると思います。更に、途中で梯子を外すことなく、あきらめずに最後まで支援する社長の姿勢は、それを見ている社員に更に良い影響を与えると思います。
    2023年08月08日
  • 継続するためには、新しいことをしなければ生き残れない。
    弊社でも心に刻んで、経営していきたいと思います。
    2023年07月20日
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