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連載:第28回 慣習に囚われない 改革の舞台裏

ドミノ・ピザCEOの「現場を動かすリーダー論」。大手最下位から業界1位に復活させた軌跡

BizHint 編集部 2023年10月27日(金)掲載
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1985年、日本にピザの宅配サービスを初めて展開した株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、売上において宅配ピザ業界で第3位に甘んじていた時期がありました。しかし、2018年に同社CEOに就任したジョシュ・キリムニック氏の手腕により1年で宅配ピザ業界第1位に返り咲きました。さらにドミノ・ピザ ジャパンは成長を続け2021年には47都道府県全県進出(863店舗) を果たし、2023年10月10日に1000店舗オープンを達成。2023年まで毎年業績を伸ばし続けています。当時「600店舗が限界」と言われていたなか、1000店舗の出店を目標に経営改革に取り組みました。そんなジョシュさんにドミノ・ピザを急成長させ続けてきた経緯、そして成長が停滞していた組織に伝えたメッセージとトップの「あるべき考え方」についてお話を伺いました。

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ドミノ・ピザ エンタープライズ ASIA
CEO ジョシュ・キリムニック さん

オーストラリア生まれ。1992年にオーストラリアのドミノ・ピザで店舗マネージャーとなり、ドミノ・ピザ ニュージーランドにてジェネラルマネージャーに就任。中東、アフリカ、トルコにて取締役を、中東、アフリカ、中央アジア、東ヨーロッパにて副社長を務めた。2018年1月1日、ドミノ・ピザ ジャパン史上最年少の38歳で現職に就任。


同社史上最年少CEOが業界No.1に返り咲くために行なった大胆な作戦

――CEOに就任直後の社内の雰囲気について教えてください。

ジョシュ・キリムニックさん(以下、ジョシュ): 素晴らしい経験や知識を持った社員が大勢いるにもかかわらず、企業が成長するための具体的な目標や意欲が不足している、と感じました。

当時、「国内のキャパシティは600店舗が限界だろう」という考えが上層部の間でも広がっていました。そのため当時の成長戦略は、ドミノ・ピザを成熟期として捉えた消極的に思えるものでした。会社の方針も「コスト削減」のように完全に守りに入っていたのです。

就任直後、まず行ったことはその雰囲気を壊すことです。ドミノ・ピザはまだまだ成長期にある企業だと定義し、もっとポジティブなアクションに舵を切ったのです。

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