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連載:第9回 経営・SaaSイベントレポート2023

「強みを発揮できる組織」の絶対条件。変化したリーダーの役割とやるべきたった2つのこと

BizHint 編集部 2023年6月21日(水)掲載
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「強いリーダーシップで牽引しようとしても部下がついてこない」と、組織づくりに頭を悩ませるリーダー・経営者の方は多いのではないでしょうか。価値観の変容など、日進月歩の社会において求められるリーダーの役割はどのように変わってきているのか。Zホールディングス株式会社にてZアカデミア学長を務める伊藤羊一さんに、現代のリーダーに求められる役割と組織づくりのポイントについて語っていただきました。

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伊藤 羊一さん
伊藤 羊一さん
Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長

日本興業銀行、プラスを経て2015年4月よりヤフー。現在Zアカデミア学長として次世代リーダー開発を行うほか社外でもリーダー開発を行う。2021年4月武蔵野大学アントレプレナーシップ学部を開設、学部長就任。最新著書「僕たちのチームのつくりかた」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

井上 和幸さん
モデレーター
井上 和幸さん
株式会社 経営者JP代表取締役社長・CEO

2010年2月に株式会社経営者JPを設立、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。

「タテ」から「ヨコ」に変化した社会。リーダーの役割はどう変化した?

伊藤羊一さん(以下、伊藤): 正直、もはや「リーダーシップ」に正解はないと思っているんです。
社会が変化し続けている現代においては、普遍的なリーダーシップの実践ではなく、それぞれの経営者やリーダー個人の中にある「自分の軸」が問われていると強く感じています。それぞれの組織で求められているリーダーシップのあり方が異なっているんです。

なぜ「正解」がなくなったのか。
それは、「タテの社会」から「ヨコの社会」に変化し、 社会の変化に伴って組織のあり方も「ヒエラルキー型」から「フラット型」に変化しているため です。

伊藤: 過去には人々が「物を所有する」ことを求めていた時代がありました。たとえば「車がほしい」、「洗濯機がほしい」という欲求です。
この時代に企業が行っていたのはひたすら物を作って売る大量生産で、 組織のあり方は完全な上意下達、縦のヒエラルキーがしっかり存在していました。
会社の方針が絶対・上司の命令が絶対という価値観です。 つまりリーダーにとっては「正解」がある時代でした。これが「タテの社会」です。

一方、現代では「車が欲しい」ではなく、「環境に良いから電気自動車に乗ろう」「電気自動車の運転はつまらないからガソリン車に乗ろう」といった具合に選択肢があり、人々は所有そのものではなく所有することの意味や質を求めるようになっています。 それぞれの価値観に基づいて選択をする「分化」が起こっているんです。これが「ヨコの社会」です。
企業にもただ物を作るのではなく、どんな意味を提供するのかという創造や変革が求められるようになりました。

組織のリーダーや経営者も、 タテの社会においては強いトップダウンで部下に指示・指導すればよかった んです。しかし、 ヨコの社会においては、新しい価値を創造するために議論して行動できる心理的安全性の高い組織づくりをしなければいけなくなりました。 そのため、組織の形もフラット型に変化しているのです。
組織全体で成果を出すためには、それぞれのメンバーが能力や強みを発揮し、自律的に活躍できなければいけません。

では、どのようなリーダーになれば、メンバーの能力や強みを活かしきるチームを作れるのか。

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