連載:第11回 きっとうまくいく IT七転八起
リーダーは「無駄」から逃げるな。「人が増えても売上が上がらない」原因を現場からどう改善したか
業務改善・業務効率化が叫ばれるようになり、様々な分野で電子化が進んでいる昨今ですが、自社内の業務改善には長年の商慣習や取引先の状況からなかなか取り組めない…という方も多いのではないでしょうか。自動車電装部品の販売等を行う株式会社マエカワにおいても、「紙」中心の煩雑な業務が企業成長のボトルネックになっていました。「無駄な仕事が無くならない限り、どれだけ人数を増やしたところで売上は伸ばせない。」現場で課題意識を持ち、ボトムアップで会社を変えた常務取締役・広域部門長の佐藤さんと、営業部の稲吉さん、井谷さんにお話をうかがいました。
株式会社マエカワ
大阪府吹田市。1948年創業。自動車電装部品の販売、取付、メンテナンスを主な事業領域とし、その他にも産業機器や船舶の電装品等に付帯する一切のサービスを提供する。従業員271名(令和4年8月時点)。
Q. 仕組み化や業務効率化を考えるきっかけになった課題についてお聞かせください。
佐藤健さん(以下、佐藤): 当時、 課題となっていたのは案件管理、情報共有、工程管理など、取引にまつわる全てですね。背景には、自動車業界に根強く残っている「紙文化」 があります。
自動車業界は皆さんが思っている以上に「紙」の文化で、特にディーラーさんとのやりとりは今でもFAXが中心です。FAXだけでも、1ヶ月あたり約50万枚の紙を消費していました。
FAXのやりとりはタイムラグや確認漏れが起こりやすく、また、「送った / 送ってない」等のコミュニケーションミスも起こりがちです。こういったすれ違いを防ぐために 「確認の確認」といった無駄な工程が都度発生し、仕事が増えたら増えただけ残業時間も増加してしまうことが常態化 していたんです。
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バックナンバー (11)
きっとうまくいく IT七転八起
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