連載:第15回 Hop Step DX~デジタルトランスフォーメーションでつかむ次の成長
組織を変えた「見える化」。会社存続の道を極めたらDXしていた地方メーカーの話
1949年福井県で創業した株式会社オーカワパンは、2000年代は厳しい経営状況にあったそう。そこから、生産管理を起点とした数値の“見える化”をはじめとした改革を進め、順調に売上を伸ばしてきました。さらにここ5年ほどで、まさに「DX」と言えるような進化を遂げています。その過程にはどのようなことがあったのか、詳しくお話を伺いました。
会社を存続させるために必要だったのは…
――オーカワパンさんは、福井の人であれば誰しも一度は食べたことがあるのではないかと言えるくらい、「地元で愛されるパンメーカー」という印象があります。
森本健嗣さん(以下、森本): ありがとうございます。1949年に創業した当社は、地元に根付いたパンメーカーとして、福井県内主要スーパーを中心にパン類の卸販売を行っています。
森本: 当社の特徴としては、発注からスーパーの売り場づくりまで、自社で一貫して行っていること。そのため、店舗で売れた分がそのまま売上となります。営業担当が売り場を回って、その日売れた内容を把握した上で翌日の販売計画を立て、製造部門に発注するという仕組みです。
――ここ数年は、利益率の改善など積極的に取り組んでいらっしゃるそうですね。
森本: そうですね。やっと取り組めるようになった、というのが正確なところでしょうか。
現在の代表である大川が社長に就任した2007年当時は、経営状況が厳しい状態にありました。そこから業績を向上させ、従業員の待遇や働き方を変えていくため、様々な改革を行ってきました。
――具体的には、どのようなことに着手されたのでしょうか?
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バックナンバー (16)
Hop Step DX~デジタルトランスフォーメーションでつかむ次の成長
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