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連載:第36回 成長企業 社長が考えていること

大人気のシャトレーゼ。成長を続ける組織の本質

BizHint 編集部 2023年2月13日(月)掲載
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洋菓子から和菓子まで、種類の多さと手頃な価格、美味しさで消費者の心を掴んできた「シャトレーゼ」。現在はホテルや旅館、スキー場なども展開し、コロナ禍においても業績を伸ばしている。さらに、2019年からプレミアムブランド「YATSUDOKI」を都心に出店。成長を続けられる強さの理由はどこにあるのか。

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株式会社シャトレーゼホールディングス
代表取締役社長 齊藤貴子 さん

創業者・齊藤寛氏の次女として生まれる。ハワイ大学を卒業後、89年にシャトレーゼに入社。結婚・出産で一度会社を離れるが、第5子出産後の98年にFCオーナーとして仕事に復帰。2010年にシャトレーゼホールディングスが発足すると専務に。2018年に代表取締役社長に就任。


非常識を常識に変える。そのパワーで会社が成長

山梨県甲府市を本社に、国内で約700店舗を展開するシャトレーゼホールディングス。洋菓子など400種類以上を扱う「シャトレーゼ」を主として地方都市に。海外でも150店舗以上を展開。2019年秋には、都市型の新業態、プレミアムブランド「YATSUDOKI(ヤツドキ)」がスタートし、出店が加速中だ。コロナ禍にあっても業績は絶好調。地方の郊外を中心に出店してきたため、人との接触を避け、車で買いに行けると、成長の勢いが衰えることはなかった。

創業者で現会長・齊藤寛氏の次女として生まれ、18年に社長に就任した齊藤貴子さんはこう語る。

「常識をくつがえしてきた会長の数々のイノベーションが、今なおこの成長の原動力になっていると思っています」

原点は、1954年に始まった今川焼風の和菓子を売る4坪の店。これが大繁盛。そして夏場は売れ行きが落ちると見るやアイスクリームの製造に乗り出した。開発費用もかかり苦労したが、そのノウハウを洋菓子製造に応用。10円シュークリーム、100円ケーキなどを作り大成功する。

「まだ従業員が数人のころから、いずれは日本一のお菓子屋になる、と言っていたそうです。大きな目標を掲げていたことも、意味があったと思います」

ところが大きなピンチが会社を襲う。84年、主力工場が火事になってしまうのだ。当時、作った商品はスーパーなどの小売店で売っていたが、商品が作れないとなると棚は次々に競合に奪われた。だが、ここで逆転の発想をする。

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