連載:第33回 経営危機からの復活
「本音は逃げたかった…。」赤字発表から1年でV字回復。売上25億円に到達できたワケ。
「ガンガン数字を上げる社長が正義だと思ってました。」「そうはなれず、逃げてしまいたいと思ったこともありました。」そう語ったのは、石川県金沢市で中古車や中古部品を世界に輸出する自動車リサイクル事業を手がけている会宝産業株式会社の2代目・近藤高行さん。近藤さんは地元の高専を卒業して半年後に家業に入り、2015年に社長へと就任しました。ひたすら利益を追求したはずが、就任2期目には赤字に転落。社内外のステークホルダー300名の前で赤字発表を迫られました。逃げたくても逃げられず、お父様に背中を押されて立った決算発表会で見えた景色に、気付きがありました。赤字からどう会社を立て直し、V字回復を実現したのか。キーワードは、「たらいの法則」にありました。
会宝産業株式会社
代表取締役社長 近藤 高行さん
1974年生まれ。石川県金沢市出身。金沢工業高等専門学校(現:国際高等専門学校)を卒業後、アメリカ留学を経て1996年に会宝産業入社。営業部長などを歴任した後、2006年に常務取締役に就任。取締役副社長を務めた後、2015年に代表取締役社長就任。SDGsの達成促進を目的とした国連開発計画「BCtA(ビジネス行動要請)」への加盟を中小企業では初めて(国内では11番目に)承認されるなど、自動車リサイクルを通じた地球環境の保全に貢献している。
社長に就任し2期目に赤字を計上。数字ばかりを追う自分の未熟さを痛感
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