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新卒採用と中途採用の違いを様々な視点から解説

BizHint 編集部 2019年4月11日(木)掲載
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採用活動は大きく就業経験のない学生向けの「新卒採用」と新卒を除く人材を採用する「中途採用」に分かれます。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?各採用の概要と、コスト・戦力化・組織定着の観点から違いを解説いたします。

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新卒採用とは

新卒採用とは、就業経験のない学校を卒業したばかりの学生(=新卒者)を採用することを指します。

在学中の卒業予定者に対して企業が一斉に求人し、採用試験を実施して内定者を決め、卒業と同時に正社員として採用するというスタイルは「新卒一括採用」や「定期採用」とも呼ばれ、日本独自の採用手法となっています。

新卒採用のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 大きな母集団の中から優秀な人材、自社の望む人材を採用するチャンスが生まれる
  • 安定した企業経営に繋がりやすい
  • 選考も入社後の研修も一括して行えるため、スケジュールが立てやすく効率的
  • 将来の幹部候補として育成していくことが可能

【関連】新卒採用とは?メリット・デメリット・最新スケジュールを徹底解説/BizHint


中途採用とは

中途採用は、新卒採用以外の不定期におこなう人材採用のことを指します。

主に、第二新卒などがメインの「若手人材」、一定の社会人経験がある「即戦力人材」、マネージャークラスの社会経験が豊富な「管理職人材」に大別されます。

実務未経験者を対象とし、その人材の伸びしろ・ポテンシャルを重視する新卒採用に対して、中途採用は人材のスキルと実績、つまり即戦力としての実力を見ることが特徴です。

中途採用のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 即戦力人材の獲得
  • 採用の通年化
  • ダイバーシティの推進
  • 人材育成の時間と手間を省略できる

【関連】中途採用とは?採用計画から求人方法、面接、入社後のフォローまで徹底解説/BizHint


それでは、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

コスト・労力面での新卒採用・中途採用の違い

まずは様々なコストについて比較してみます。

採用費

一定期間中にまとめて採用を行う特性上、中途採用よりも新卒採用のほうが採用費自体は抑えられる傾向にあります。しかし、時期が決まっている分人事担当者の人的コストについては、局所的に大きくかかります。

また、トップクラスのエンジニア採用等、新卒採用でもポジションによっては一概に中途より安いと言えない場合があります。

即戦力となる中途採用の場合は、業種・分野や採用手法で、採用コストに差があります。

【関連】「採用コスト」 新卒・中途・職種毎の相場とコスト節約のための具体的方法/BizHint

教育コスト

周知の通りですが、新卒入社者は社会人基礎を0ベースで学ぶ事になるため、人事担当者は勿論、現場担当者をはじめ組織全体でケアする必要がありますので、コストは高いと言えるでしょう。

ただ、前述の通り教育側(会社側)にも大きなメリットがあることを忘れてはいけません。

人件費

新卒の場合、成長(成果)に応じて給与が上がっていく前提になるため、初期コストが低く、入社後も一人ひとりの成長に併せて給与を最適化していくことが可能です。

一方で中途入社者については、基本的には実際の仕事の成果ではなく、書類選考や面接結果を踏まえた給与提示になるため、入社後、パフォーマンスよりも高い給与を支払うことになるケースもありえます。

【関連】人件費とは?人件費率の計算方法や注意ポイント、削減方法をご紹介/BizHint

戦力化観点での新卒採用・中途採用の違い

入社後の戦力化までのリードタイムや最終的な人材像を比較します。

戦力化までのリードタイム

採用後、戦力化までのリードタイムについては、やはり社会人経験を積んだ中途社員のほうが短く、新卒採用はじっくり育てていく必要があります。

但し中途採用においても、実務状況を細かく把握して入社するケースは稀であることから、入社後のポジション不一致のリスクが存在します。

リーダー・経営幹部候補への可能性(一般論)

この点も一律の比較が難しい点となりますが、一般的に新卒入社者は、ポテンシャル(素地)の良さを採用段階で見極めていた場合、入社後に積む実務経験や、触れるカルチャー、忠誠心との相乗効果により、次世代を担うリーダーになる可能性を秘めています。

中途採用では応募者の職歴である程度能力が予測できる一方、新卒採用は学歴や成育歴はわかっても、実際に入社した際に力を発揮できるか予測しにくいため、注意が必要です。

組織への適応観点での新卒採用・中途採用の違い

組織への適応性の観点から、新卒採用と中途採用を比較します。

組織定着の可能性

中途採用は一度転職を経験しているため、合わないと感じた場合次の転職への決断が早い傾向にあるのに対し、新卒の方がこれまでに就業経験がなく比較対象を有しておらず、あるがままの現状を受け入れる事ができることが考えられるため、相対的に定着しやすいと考えられます。

また、中途採用はキャリアがあり仕事の進め方などができあがっていて、職場での新しいやり方に馴染めない可能性もありますので、この点で新卒採用と中途採用では大きな差異があることがわかります。

但し、一度退職が生じた際には中途採用は、人手が足りなくなった際に自由に募集、採用ができるのに対し、新卒採用では倫理憲章などで選考時期や入社時期に縛りがあり柔軟性がない点に注意する必要があります。

企業の文化継承

組織定着と関連しますが、正社員での就業経験がないことから特定の文化に染まっていないため、新卒入社で入った企業のカルチャーに染まりやすく、 また、最初に入った会社ということで、文化を率先して大事にする傾向があるため、中途社員と比較した際には会社へのロイヤリティが総じて高い事が想定されます。

新卒採用と中途採用の違いまとめ

本記事で解説した内容を表にまとめました。

新卒採用と中途採用の比較

※画像はクリックで拡大します。

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