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2019年2月21日(木)更新

オンライン面接

オンライン面接とは、インターネット音声やテレビ電話などを使い、直接ではなくオンラインで面接する採用手法です。求職者の来社が不要なため、採用活動にかかる交通費・宿泊費の負担が減り、遠隔地からの応募も可能です。今回はオンライン面接のメリット・デメリットや注意点、無料・有料で使えるツールからオンライン面接を実施している企業事例までご紹介いたします。

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オンライン面接とは?

オンライン面接とは、採用担当者と候補者がインターネット音声・テレビ電話で面接する採用手法です。応募者が企業に直接出向くことなく、自宅のパソコンやスマートフォンから面談ができるので、場所や時間に拘束されずに選考を実施できます。

日本では2010年ごろから導入され始め、徐々に浸透しつつあります。オンライン面接普及の背景には、インターネット環境の発達や、企業の経済活動・人材獲得のグローバル化による競争激化が挙げられます。

今後、外国人労働者の積極的採用やグローバル人材の獲得競争が過熱していくことが予想され、効率的な採用活動を行えるオンライン面接はさらに広がっていくと考えられます。

オンライン面接のメリット

オンライン面接には、企業・応募者双方に多くのメリットをもたらします。今回はオンライン面接の実施で得られる主なメリットをご紹介いたします。

地方の学生の採用機会が増える

オンライン面接では、事業所への来社が不要です。会社の拠点がない地域で採用活動する際のアピールポイントになるため、より多くの母集団の形成に役立ちます。 また、地方に事業所を置く企業には、オンライン面接の導入が都市部から地方出身者である人材を呼び寄せる機会につながります。

自治体によっては、新規で採用を行った場合、Uターン・Iターン就業支援助成金が受けられます。過疎化、人口減少が進んでいる自治体で実施されており、U・Iターンによる就職、転居する本人に引っ越し費用や住宅の家賃補助が行われます。

時間・コストの削減

従来の対面面接のやり方では、地方学生や経済的に厳しい学生に移動手段や宿泊といった大きな負担を強いることになっていました。オンライン面接では、実際に事業所に出向かずに面接が可能なため、応募段階での機会損失を防げます。

また、企業側もわざわざ地方で選考会を実施したり、会議室の確保に煩わされたりするコストから開放されます。

面接前後の辞退者を減らせる

オンライン面接は、企業や応募者の希望に沿った日時での面接を可能です。日程調整に時間が取られることは、応募者の入社意欲の低下や採用担当者の負担増にもつながってしまいます。

オンライン面接は、企業・応募者双方のスキマ時間に実施しやすいため、面接前後での辞退者を減らす効果を期待できます。

面接を簡単に記録しておける

オンライン面接では、実際の面接過程を映像や音声で簡単に記録できます。面接に参加していないほかの面接官や現場の担当者の判断を仰ぐことも可能です。面接官が自身の面接を振り返えりやすくなることから、面接スキルの向上にもつながります。

【関連】面接官の心得や質問の内容、やり方のポイントを総まとめ/ BizHint

オンライン面接のデメリット

オンライン面接には採用活動の効率化やコスト削減のメリットがある一方、デメリットも存在します。事前にオンライン面接のデメリットを理解し、対策を取りましょう。

(対面と比較して)判断材料が少なくなりがち

オンライン面接は画面越しでの面談となるため、対面の面接と比較して得られる情報が少なくなる面があります。しかし、応募者の視線の動きがより鮮明にわかる、応募者がリラックスした状態で面接に臨める(応募者の本来の姿が出やすい)など、オンライン面談ならではの判断材料も得られます。

そういった情報も活用しつつ、どんな質問からなにを判断して合否を決めるのか、事前に明確にしておくのが重要です。

聞き間違いなどによるミスコミュニケーションが起こりやすい

オンライン面接はインターネット音声やテレビ電話を通じて行われるため、面接時の通信状況によって、聞き間違いなどによるミスコミュニケーションが起こりやすくなります。聞き間違いは、企業・応募者双方に誤解が生じ、面接結果に悪影響を及ぼしたり、ミスマッチにもつながりかねません。

ミスコミュニケーションを防ぐためにも、オンライン面接前に面接官から「聞き取りにくい場合はいつでも聞き直してください」と伝え、面接中もしっかりと認識を擦り合わせましょう。

ネットワークトラブルへの対応に時間を取られる

面接中にネットワークが途切れてしまう、回線の異常が起きてしまう、などの問題が発生することもあります。

ネットワーク環境の悪い場所では結果的に無駄な時間を取られる可能性があるため、対応策を事前に決めておきましょう。

情報漏洩の可能性

応募者のモラルによってはオンライン面接中の画像・映像流出などのリスクが生じます。

面接官は自分自身の態度や、質問事項などに細心の注意を払い、応募者に悪い印象を与えないように心がけましょう。機密情報を開示する場合にも不用意に画面に表示させないなどの注意が必要です。

専用システムを導入する場合、費用がかかる

SkypeやGoogleハングアウトといった無料サービスだけでなく、オンライン面接専用システムを導入する企業も増えています。オンライン面接専用システムには、採用活動に必要な情報管理機能やセキュリティーが施されており、より効率化できるメリットがあります。

一方で、導入費用がかかり、場合によってはアプリケーションのインストールや新たな機器の購入をしなければならず、対面面接よりも採用コストがかかってしまう可能性も考えられます。

オンライン面接の注意点。面接前に必要な準備とは

オンライン面接のメリットを最大限に活かし、同時にデメリットを最小限に抑えるためには、面接前に必要な準備をしておく必要があります。今回はオンライン面接を成功させるためのポイントをご紹介します。

会議室や静かな場所の確保

時間や場所にとらわれずに済むのがオンライン面接のメリットですが、騒がしいオフィススペースや屋外はオンライン面接には向きません。相手に騒音が聞こえてしまったり、逆に聞き取りにくくなってしまったりするからです。

オンライン面接を行う場合、社内でも静かな場所や会議室を確保する、外出中ならコワーキングスペースを利用するなど、環境を整えてから面接に臨みましょう。

マイク付きイヤホンの準備

静かな環境を確保していても、お互いの通信環境によってノイズが生じてしまうことも。マイク付きイヤホンを使用することでノイズを抑えられるケースがあるので、準備しておくことをおすすめします。

複数のオンライン面接ツール(サービス)を使えるようにしておく

予期せぬトラブルによって、メインで使用しているオンライン面接ツールが使えなくなることも考えられます。そのため、万が一のトラブルに備えて、複数のオンライン面接ツールやサービスを使えるようにしておきましょう。

無料で使えるインターネット音声サービスも多く、会員登録不要、URL共有のみで使えるオンライン面接ツールも提供されているので、緊急時には即座に使用できるようにしておきましょう。

面接相手にも注意点を伝えておく

上記のような事前準備やトラブル時の対応方法は、応募者にも早い段階で伝えておきましょう。

利用するオンライン面接ツールによっては、事前にアプリケーションのインストールや会員登録が必要ですし、マイク付きイヤホンの用意や周辺環境の準備も、すぐにできるものではありません。オンライン面接に慣れていない人も多いので、できるだけ丁寧に、必要な情報を提供しましょう。

オンライン面接に使えるツール

オンライン面接で使える無料・有料ツールは多数提供されており、企業規模や予算に応じた導入が可能です。今回はBizHintがおすすめする、オンライン面接でつかえる無料・有料ツールをご紹介いたします。

無料で使えるツール

オンライン面接は無料で提供されているツールでも十分に賄えます。多くの無料ツールが有料プランを提供しており、会社の規模が大きくなるにつれて、無料プランから有料プランへの切り替えも可能です。

Skype(スカイプ)

Microsoft社が提供する「Skype(以下、スカイプ)」は、無料の音声通話とビデオ通話を利用できます。カメラを使った複数人によるビデオ通話(最大10人)も可能なため、複数人の面接官による面接も可能です。一方で、相手がオフラインの場合は通話やチャット、ファイル送信機能が使えず、インターネット環境によっては音質・画質が低下してしまいます。

スカイプを利用するためには、スカイプの公式サイトからのアプリケーションのインストール、スカイプもしくはMicrosoftアカウントでのログインが必要です。事前に応募者に依頼しておく必要があります。

【参考】Skype

Google ハングアウト

Googleが提供する「Googleハングアウト」は、最大15人までビデオチャットができる通話サービスです。電話番号がなくてもどのデバイスからでも参加でき、普段使っているブラウザ機能(クローム)から簡単に利用できます。世界中のどこからでも無料で使えるため、グローバルでの採用活動にも最適です。

Googleハングアウトを利用するためには、Googleアカウントが必要です。Googleアカウントがあれば、GmailやChrom拡張機能から利用できます。また、Androidスマートフォンには標準搭載されており、その他のスマートフォンではアプリケーションのインストールが必要です。

【参考】Googleハングアウト

Zoom

Zoom Video Communicationsが提供する「Zoom」は、オンラインセミナーやオンライン会議を前提に開発された会議ソフトウェアです。1回の通信データ量が少ないため、インターネット環境やタイムラグの影響を受けにくく、快適なオンライン面接を実施できます。

また、通話をかける側がZoomのアカウント、ソフトウェアを持っていれば、相手側の環境設定が不要となるため、応募者にURLを伝えるだけでオンライン面接を開始できます。録音・録画も、ボタンひとつで可能です。同時接続も50人まででき、パソコンやスマートフォン、タブレットといったさまざまなデバイスに対応しています。

Zoomを利用する場合、企業側の面接官がZoomのアカウントとソフトウェアを取得し、通話する相手にはURLを共有しておきます。

【参考】Zoom

有料ツール

オンライン面接に適した有料ツールの多くが、採用活動を前提とした機能を備えており、採用活動全般の業務効率化コスト削減が見込めます。

インタビューメーカー

株式会社ブルーエージェンシーが提供する「インタビューメーカー」は、WEB面接に特化した採用管理システムです。

オンライン面接だけでなく、書類選考機能や応募者のステータス管理機能、自動スケジュール調整のほか、応募者自らが簡単に面接を予約できるため、面接官の業務軽減にもつながります。社内情報共有機能も備わっており、面接官による評価基準を整え、面接スキル向上にも役に立ちます。

インタビューメーカーはアカウントを発行してしまえば、最短1日で利用開始できます。

利用プランは、ベーシック(月額39,800円)、アドバンス(月額79,800円)、プレミアム(月額149,800円)の3種類が用意されており、ベーシックプランでは「WEB応募ページ作成」、「自動スケジュール調整」、「書類選考」、「ウェブ面接接続」など最低限のオンライン面接が利用できます。

アドバンス以上のプランでは、募集、ウェブ面接(評価シート・ヒアリングシートの利用や面接録画など)、採用管理(応募者管理や採用フロー管理など)といった採用活動に関わるほぼすべての機能が利用できます(プレミアムプランでは、自動広告(目標)分析レポートと動画選考の利用が可能)。

※各プランともに導入初期費用が発生します。導入時のお問い合わせで確認する必要があります。

【参考】株式会社ブルーエージェンシー:インタビューメーカー

Calling

株式会社ネオラボが提供する総合コミュニケーションシステム「Calling」は、1対1のオンライン商談機能や最大30人までが参加できるWEB会議機能を有しています。あらゆるコミュニケーションを一元化することで、全社を巻き込んだ採用活動が可能です。30日間の無料トライアル(30日データー保存)も用意されており、導入から操作方法までのサポートも充実しています。

初期費用は100,000円から、同時接続が可能なルーム数によって、月額料金が異なります。 利用料金は、5ルーム(月額59,000円)、10ルーム(月額99,000円)、20ルーム(月額180,000円)となっています。

【参考】株式会社ネオラボ:Calling

HARUTAKA

株式会社ZENKIGENが提供するWEB面接/動画面接プラットフォーム「HARUTAKA(ハルタカ)」は、対面による最終面接までの採用過程をオンライン面接で対応する次世代型採用ツールです。

応募者の個性を知るための設問登録から録画動画面接(応募者が登録した動画面接をクラウド上にアップする機能)、ライブ面接、候補者管理機能、採用分析機能(採用プロセスのデータ管理)といった採用活動に特化した機能が備わっています。全てWEB上で完結できるため、応募者のアプリケーションをインストールしてもらう手間も省け、応募者自らがエントリーするため、採用担当者の業務削減にもつながります。

導入時から専任コンサルタントによるサポートが入り、最短1日で利用できます。利用料金は事前に問い合わせる必要があります。

【参考】株式会社ZENKIGEN:HARUTAKA

オンライン面接を取り入れている企業

2016年ごろから、オンライン面接を導入する企業が増えてきています。ここでは実際に導入した企業を紹介していきます。

自社でシステムを運用している企業や、オンライン面接システムサービスを導入して利用している企業もあります。採用プラットフォームとしてのオンライン面接サービスには、「BioGraph」「インタビューメーカー」「NPO法人オンライン面接普及推進協会」などがあります。

株式会社サイバーエージェント(エンジニア採用)

サイバーエージェントはこれまで、企業説明会への参加とその際に行われるグループワークを一次選考としていましが、2017年卒のエンジニアの採用では一次試験としてオンライン実技試験を実施、一次試験通過後も希望者にはオンライン面接の選択を可能としました。応募者は選考過程において最終面接の1度の来社のみで選考を受けることができるようになりました。

オンラインの試験では、試験時間内に指定された仕様を満たす実装を行うというものです。コンピュータのスキルや、基本的なプログラミングスキル、仕様の読解能力を確認する内容です。試験後には、過去の研究レポートや制作物などの任意提出もあり、本試験の結果だけではなくそれまでの経験も含めて総合的に選考を行います。

【参考】株式会社サイバーエージェント

ウェブリオ株式会社 (正社員)

「weblio辞書」で有名な翻訳や辞書をインターネット上で展開しているウェブリオ株式会社では、正社員の採用にskypeによる面接を導入しています。履歴書もファイルで送付し、一次面接を通過した場合にのみエンジニア志望では「プログラミング課題」を、そのほかの職種の方は必要に応じて「在宅課題(レポート提出)」が課せられます。

【参考】ウェブリオ株式会社

ソフトバンク株式会社(ソフトバンク クルー(販売職))

ソフトバンクの販売職は書類選考後の面接にWEB面接を行います。Skypeによる面接か、FaceTimeを利用できるので、スマホしか持っていない応募者でも、対応機種であればビデオチャットを利用したオンライン面接が可能です。こちらの採用プロセスでは、応募書類の提出も含めすべてオンラインで行われています。

【参考】ソフトバンク株式会社

ケアエンタープライズ株式会社(全職)

近畿圏を中心に福祉・医療を中心とした事業を行うケアエンタープライズ株式会社では、SkypeやBioGraphのアプリを利用したオンライン面接を行っています。応募者はまず、応募フォームに名前、メールアドレス、メッセージを入力します。その後、採用者から手続きに関するEメールが届き、内容に記載された手順と面接日時に待機、面談を行います。

ケアエンタープライズで利用されているオンライン面接サービス「BioGraph」では遠隔地からの応募者の面談がだけではなく面談予約もオンラインで代行してくれます。応募者も募集企業も無料で利用できるサービスになっています。Skypeでは、パソコンとWEBカメラが必要ですが、BioGraphでは応募者はスマートフォンからでも利用できます。そのため、パソコンを所有していない応募者でも可能で、より広く人材確保ができます。

【参考】ケアエンタープライズ株式会社
【参考】BioGraph(運営会社:株式会社マージナル)

アイリスオーヤマ株式会社(営業・事務系の職種全般)

アイリスオーヤマ株式会社では営業・事務系の職種全般の採用予定者のうち100名に「遠隔地コース」の採用枠を設けています。「遠隔地コース」でエントリーシート提出、WEBテストを実施後の一次面接もWEB 上で行います。応募条件は、選考実施地域(宮城・東京・大阪・福岡)まで片道2時間以上かかる場合が対象で、選考のための移動時間、交通費・宿泊費の負担を軽減する目的で導入されました。 二次選考は選考開催地で対面の面接選考が課せられます。

【参考】アイリスオーヤマ株式会社

まとめ

  • オンライン面接とは、応募者が企業に直接出向くことなくパソコンやスマートフォンから採用担当者と面談でき、場所や時間に限定されずに企業へ応募ができる採用方法です。
  • オンライン面接のメリットには、企業・応募者の移動に伴う時間や交通費・宿泊費などの負担軽減、採用における機会損失を防げる、などがあります。
  • オンライン面接のデメリットには、実際の面談よりも得られる情報が少なくなる、聞き間違いによるミスコミュニケーション、ネットワークトラブル・情報漏洩などのリスク、オンライン面接専用システムの利用による費用増加などが挙げられます。
  • オンライン面接では、静かな面接環境・マイク付きイヤホンなどの準備や、ツール利用のためのアカウント登録やアプリケーションのインストールが求められます。また、必要に応じて、企業側が応募者に注意点や事前準備の内容を共有しておく必要があります。
  • オンライン面接に適用できる無料ツール、有料ツールが数多く提供されています。

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