連載:第36回 総合
賃金格差のリアルな事情、「男女の格差」よりも「現実と自己評価の格差」が深刻に?
働き方改革と少子化が同時進行している現在。仕事と育児を両立させる政策に大いに注目が集まっています。一方で現実的には、まだまだ給与や労働環境に男女差が残っています。ライボの調査機関であるJob総研によると、7割近いビジネスパーソンが給与に満足する一方、男女の賃金格差は約175万円にものぼっていると推計されています。
男女の賃金格差は約175万円だが、自己評価との格差はそれを上回る
Job総研「2023年 賃金格差の実態調査」では148人の社会人男女がアンケートに回答。まず「現在の年収額」を聞くと「500~600万円」17.6%が最多。平均額「615.0万円」、中央値「580万円」、最頻値「550万円」となりました。この数値が、現在の日本のリアルな年収かもしれません。
さらにくわしく性別・年代別で見ると、男性だと平均額「692.8万円」、中央値「640万円」、最頻値「550万円」ですが、女性だと平均額「517.2万円」、中央値「460万円」、最頻値「380万円」と、その額面には100万円前後の開きがあり、平均額だと約175万円もの差異があります。
一方で「現在の年収額に対する満足度」を聞くと、「とても満足している」6.1%、「満足している」19.6%、「どちらかといえば満足している」42.6%と、計68.3%が満足をしていました。相対的な評価ですが女性でも現状に満足している人が多いようです。
しかしながらあらためて具体的に「自己評価する年収額」を聞くと、「800~900万円未満」18.9%が最多回答で、集計すると平均額「732.6万円」、中央値「650万円」、最頻値「800万円」と、現在の年収よりかなり高い額を希望している人たちが圧倒的に多いことが判明しました。
男女の賃金格差以上に、自分の現状と自己評価との間に、本人も気付いていない大きなギャップがあるのかもしれません。
調査方法
調査期間:2023年3月20日~29日
調査方法:インターネット調査
調査対象:1年以内~10年以上勤務している社会人(20人~1000人以上規模の会社に所属)、20~50代
調査人数:148人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000013597.html
https://job-q.me/articles/15024
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