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連載:第21回 ヒット商品を生む組織

“2年間売上ゼロ”の危機に瀕しながらも事業を存続させた経営者は、「成功するまでやり続ける」の裏で何をしたのか

BizHint 編集部 2023年3月24日(金)掲載
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町工場の社長が「絶対売れる!」と確信して商品開発を進めたものの、2年間売上はゼロ…。今では140社以上が導入するまでになった町工場向けの生産管理システム「エムネットくらうど」ですが、その道のりは平たんなものではありませんでした。「町工場であり、システム開発会社でもある」という二足のわらじを履き、町工場の働き方を変えようと奔走する日本ツクリダス株式会社 代表取締役の角野嘉一さんにお話をお伺いしました。

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日本ツクリダス株式会社
代表取締役 角野 嘉一さん

2001年に大学を卒業後、大手自動車買取会社やスノーボード会社で営業や新規事業の立ち上げなどに携わる。2005年に家業に入り、当時まだ珍しかったネット集客を始めると、集客やホームページ制作の相談を受けるように。2009年に家業にいながら個人事業主として独立し、2013年3月に3名で日本ツクリダスを設立。


「絶対に売れる!」という確信から商品開発がスタート

――町工場向けの生産管理システムが生まれた背景を教えてください。

角野嘉一さん(以下、角野):システムが生まれた背景には、正直に本音を語ると“ストック型のビジネスを行いたかったから”という理由があります。
弊社のような町工場はお客様からご依頼いただいたものを作り、納める。それを繰り返す、いわゆる“フロー型”のビジネスなんですよね。
その中でも、弊社は短納期対応を強みとしていたので、納期3日前後の案件を回していて「4日後の仕事があるかわからない」ような超フロー型のビジネスを行っていました。

経営を安定させたいという想いから、ストック型のビジネスを模索している中で行き着いたのが、“システムの開発”だったというわけです。
ちなみに、ストック型のビジネスを模索する中で、システムの開発に行き着いたのは、前職の現場で感じていた課題がヒントになっています。

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