連載:第25回 ヒット商品を生む組織
叱られまくった部下が会社を救えた理由。二人のリーダーの共通点
自動車部品の金型を手掛ける東広島市の松本金型株式会社は、リーマンショックで注文が激減し経営危機に。そんな状況下で生まれた「痛くない耳かき」は同社の初めての一般向け商品として大ヒット。会社を支える二本目の事業に成長しました。その過程で大きな役割を果たしたのが、営業・販売を担当する小田原進さん。彼はヒット商品を生み、育てる過程について「ついて行きたいと思えた二人の上司がいたから」と振り返ります。ヒット商品を生むプロセスと、その二人の共通点について聞きました。
松本金型株式会社
M・M販売事業部部長 小田原 進さん
1960年生まれ、広島県呉市出身。電気工として働いていた24歳の時、松本金型に転職。工場勤務で10年間務めるも一度退社、45歳で復職する。現在はM・M販売事業部部長として、商品の企画、営業、販路開拓、店頭販売までを担当している。
二人の上司がいなければ、成功しなかった。
――「痛くない耳かき」は、今や貴社の事業の二本目の柱に成長しました。商品開発・販売の責任者として、成功の一番の要因は何だったとお考えですか?
小田原進さん(以下、小田原): 当社の松本社長と、コンサルティングの大平孝さん。このお二人の存在がなければ、絶対に無理でした。
かたや温和でもの静か、かたや熱くて厳しい。一見、正反対のタイプなのですが、お二人が僕に期待してくれて、背中を押してくれたことが今日の結果に至った大きな要因だと思います。
特に大平さんには、叱られっぱなしでした。でも一方で「なぜ僕が、そんな状況下でもお二人の期待に応えようとがんばれたのか?」を振り返ると、「二人のリーダー像」「共通点」のようなものが見えてくるようにも思います。
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