連載:第18回 食品
原材料費の高騰で飲食店も大苦境、9割以上が苦戦中
前年から続いていた原材料費の高騰ですが、2022年に入っても落ち着きは見せず、ロシアのウクライナ侵攻により一気に加速し、いよいよ日本の消費者にも影響する段階に入りました。飲食店の経営者・運営者においても苦しい状況が続いています。そこで現状や今後の予定について聞きました。
利益を出すために「メニュー価格の値上げ」「人件費の削減」に着手
飲食店.COM(シンクロ・フード)の「飲食店リサーチ 」によると、原材料費の高騰について「貴店の営業に影響しているか」と聞くと、「影響している」59.0%、「やや影響している」31.1%と、合わせて9割以上が影響を感じていました。
また具体的な品目については、「食用油」68.4%、「小麦粉、小麦加工品」63.3%が圧倒的に多く、「牛肉・牛肉加工品」40.5%がそれに続きました。
具体的な値上がり具合いをみるために、2021年3月と比べた今年(2022年)3月の仕入総額を聞くと、約60%の店舗が「10%~30%増えた」と回答しており、実際に店舗の価格において「値上げした」は26.5%に及びます。残る73.5%の店舗は、まだ値上げをしていませんが、時間の問題かもしれません。
さらに「利益を出すために実施している対策」を聞くと、「メニュー価格の値上げ」43.6%、「人件費・光熱費などの削減」42.8%、「集客に力を入れて売上向上を目指す」39.8%が上位となり、前向きな対策は見いだせていないようです。「ただ値段を上げるのではなく、見た目が良くなるように添え物や野菜をプラスする」「1つのメニューだけを値上げするのではなく、価格を下げるものも入れ、メニュー全体で約10%上げる工夫をした」「LED照明に変え、平日の従業員シフトを少なくした」など、工夫も大変そうです。
調査方法
調査期間:2022年4月25日~26日
調査方法:インターネット調査
調査対象:飲食店経営者・運営者(飲食店.COM会員)
調査人数:502人(71.3%が1店舗のみを運営)
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000483.000001049.html
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