連載:第21回 食品
2022年の飲食業界で普及した配膳ロボット、「人間スタッフとの共生」が今後のカギ
コロナ禍による混乱でいまだ低迷する日本の飲食産業。来客数や売上高を増やすために経営者は苦労していますが、一方で労働力不足にも直面しており、タブレット注文システムや配膳ロボットの導入に踏み切る店舗が増えています。こうした現状に対して、飲食店の店長105人が飲食業界の課題とアルバイト探しのトレンドについて回答しました。
配膳ロボットが普及しても、人間スタッフは引き続き必要
ネコ型配膳ロボット「BellaBot」を展開するDFA Roboticsでは、飲食店の配膳ロボットおよびアルバイトスタッフについて調査を実施。「飲食業界に関する2022年の総括と2023年の展望レポート」として発表しています。
まず「勤務先の飲食店で配膳ロボット導入しているか?」と聞くと、「導入している」は17.1%と2割未満ながら、「導入して良かったか?」については「非常にそう思う」38.9%、「ややそう思う」で8割近くが肯定的です。
具体的に「導入して良かったと思う理由」を聞くと「人手不足でも運営できるようになった」64.3%、「生産性が向上した」64.3%がトップ2で、「お客さんから好評」50.0%と物珍しさで注目されている様子もうかがえます。
一方、飲食店店長の7割以上が人間のスタッフに対して「不満がある」と回答していました。そこで「人間のスタッフに対しての不満点」を聞くと、「効率的に動いてくれない」72.4%が圧倒的に多く、「店のルールを守ってくれない」43.4%がそれに続きます。
ただ、ロボットも運用管理やプログラミングを充実させないと、効率的には動きません。さらに人間のスタッフにはそれ以上のコミュニケーション力や細やかな対応までが求められています。このあたりは店舗のスタイルや規模、予算によっても変わりますが、今後ますます「人とロボットの共生」は広がると思われます。
調査方法
調査期間:2022年12月1日~2日
調査方法:リサーチPR「リサピー」(提供:IDEATECH)でのインターネット調査
調査対象:複数名のアルバイトスタッフをマネジメントしている飲食店の店長
調査人数:105人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000028572.html
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