連載:第4回 【海外人事ニュース】
【海外人事ニュース】新事実、やりがいのある仕事は燃え尽き症候群を引き起こす!?
過去の研究では、「やりがいのある仕事」はやる気を向上させるとしてきた。しかし、やりがいがあっても適切に適性を見極めなければ、燃え尽き症候群を引き起こす可能性が高いことが、英国サセックス大学の最新研究により明らかになった。
やりがいは、やる気を向上させる?
これまで、やりがいのある仕事は、社員に充実感とやる気をもたらし、企業の生産性と業績向上が大きく期待できるため、ポジティブな効果を与えるとされてきた。
そのため、多くの企業が、職務再設計やリーダーシップ育成、人事管理(HRM)のような制度を活用し、いかに社員「やりがい」をもたらすかに精力を注いでいる傾向にある。
しかし、「やりがい」をもたらそうとするあまり、従事する仕事の適性を適切に見極めることがうまくできていないと、社員は、やりがいを感じるどころか、燃え尽きてしまい、離職する可能性が高くなると、最新の研究が示した。
仕事の適性を見極めることが重要
サセックス大学教授のベイリー氏によると、仕事に「やりがい」を感じず、燃え尽きる社員は、次のような2タイプいるという。
指示されたこと以外の仕事はしないタイプ、社員自身の価値観を企業の価値観に置き換えてしまうタイプだ。
燃え尽き症候群が慢性化しないためにも、企業の人事部門が、報奨制度や社員の適性を見極める適切な体制の整備が不可欠だ。
最も重要なことは、企業の経営側と社員との、仕事に対する認識のズレを埋めることである。
特に部下を持つ管理職の社員は、部下の適正を見極めるための適切なトレーニングを受け、適正判断スキルを磨くことが必要だ。
燃え尽き症候群に陥る前に、社員の適正を判断することが、企業の経営戦略において重要な要素の1つになる、とベイリー氏は強調している。
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