連載:第7回 【海外人事ニュース】
【海外人事ニュース】2030年までに労働者はロボットに置き換えられる?/取締役会での女性進出まだ途上/米国キャリアアップ意識調査
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今週の海外人事ニュースをお届けします。
取締役会での女性の進出 まだ途上
世界の取締役会で女性が占める割合は19%
12年間にわたり、取締役会の多様性の推移を研究している世界的なエグゼクティブサーチ・ファームであるEgon Zehnderは、2016年の調査結果を公表した。
この調査結果によれば、世界の取締役会で女性が占める割合は19%、取締役会あたり平均人数は2.1人となっている。
過去2年間で世界全体での女性の増加率は1.6%で、この割合で増加が続くならば、2021年までに取締役会あたりの女性の平均人数は3人に達し、 20年後の2036年には男女同数となる計算 になる。
半数以上の企業で、女性取締役がいない日本
また調査の中では、西欧諸国、カナダ、南アフリカのほとんどで、米国よりも進出が進んでいることも示された。
日本では女性の社会進出が進んでいると認識されている米国では、実は、過去4年間、女性の取締役就任が停滞しているという結果に。
日本は、調査対象の44カ国のうち、取締役会の半数以上に女性がいない11カ国のうちの1つであると指摘されている 。
その他、多様化が遅れている国として、中国、メキシコ、台湾、チェコ共和国、トルコなどが挙げられている。アナリストは、その原因について、社会的、経済的、政治的な逆風によるものと分析している。
ノルウェーを始めとする国々で、政府施策
これらの国とは逆に、スウェーデン、ノルウェーなどでは、女性の企業トップが多いという結果が出ている。
「CEO」ポジションでは、スウェーデンが16.7%と世界で最も女性比率が高く、「会長」ポジションの女性比率は、ノルウェーが29%、イタリアが27%であることが判明した。
アナリストは、ノルウェーを始めとする9カ国で、 政府が取締役会の女性比率を上げるための施策を実施したことで「変革」が起こっている と考えている。
実際、2011年に制度が導入されたイタリアとフランスでは、取締役会の女性比率が、それぞれ8%から32%、21%から38%へと上昇している。
Global Board Diversity Analysis 2016
米国、半数がキャリアアップのために転職が必要と考える
企業の昇進制度の有効性を疑問視
Willis Towers Watsonの調査によると、 米国ではビジネスパーソンのほぼ半数が、キャリアアップのためには転職が必要であると考えていることが明らかに なった。
この調査結果は、3,105人の米国従業員からの回答に基づいている。
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