連載：第16回食品

健康食として注目集める「オートミール」、すでに常食している人が1割ほどに

BizHint 編集部 2022年3月25日(金)掲載

オーツ麦を脱穀・加工したシリアルである「オートミール」（カラス麦）が、最近あらためて注目を集めています。栄養や食物繊維が豊富なため、離乳食・美容食・ダイエット食としてはもちろん、日常的な健康食として採り入れる人が増加しており、テレビやSNSでも話題となっています。

1割ほどがオートミールを常食して愛用中

インテージSRI＋の調査によると、2021年のオートミール市場（累計販売金額）は2020年比で約3倍、2019年比で約8.5倍と急速に市場が拡大しています。そこで複数のオートミール製品を展開している日清シスコは、全国1万人以上にアンケートを実施。オートミールの認知や食べ方、オートミールの良い点・不満点などを聞きました。

まず「オートミールを知っているか、ふだんどのくらい食べているか」を聞くと、「知らない」人は18.7％、「知っているが、食べたことはない」人が50.3％となり、食べた経験のある人は31.0％でした。「直近1年間は食べていない」10.0％を除いて頻度を見ると、「週6～毎日」2.8％、「週3～週5回」3.5％、「週1～2回」4.8％で、だいたい1割が愛用者と言えそうです。

「オートミールを食べる理由」では「食物繊維が多い」54.5％が特に多く、「糖質が低い」39.1％、「たんぱく質が多い」35.3％がそれに続きます。米や麦の代用になるシリアルでも、特に食物繊維の多さが評価されているようです。

具体的な食べ方では、「おかゆ・リゾットのようにして食べる」46.0％が最も多く、「白米の代わりとして食べる」37.6％、「牛乳やヨーグルトなどにかけて、すぐ食べる」32.3％、「オーバーナイトオーツにして食べる（牛乳やヨーグルトにかけて、一晩おいて柔らかくして食べる）」24.8％といった食べ方のほか、多岐にわたります。