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連載:第11回 医療・医薬・健康

薬剤師の7割超、現状の「病院向け服薬指導システム」に対し不満 原因は老朽化か?

BizHint 編集部 2020年11月11日(水)掲載
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今年の夏、石原さとみさん主演のドラマ「アンサング・シンデレラ」が放送され、薬剤師が主役となったことで話題となりました。IT技術、さらには次世代のIoT、ロボット、ビッグデータ、機械学習、AIなどによる医療現場の変革が期待されていますが、薬剤師の皆さんは、どういった変革を期待しているのでしょうか?

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現在職場で使用しているシステムに、7割以上の薬剤師が不満

医薬品情報データベースの開発・販売を手がけるデータインデックス(DIC)では、「医薬品情報システム(病院向け服薬指導システム)」について、薬剤師を対象にニーズ調査を行いました。

この調査ではまず、「現在職場で使用しているシステムを同業者(薬剤師)に勧めようと思うか?」を10点満点で聞き、その結果を「NPS」(ネットプロモータースコア)で算出しています。NPSでは、0点~6点は批判、7点~8点は中立、9点~10点を推奨として扱い、「推奨者の割合-批判者の割合」を計算します。その結果、批判が71.6%、中立が22.2%、推奨が6.2%で、NPSは「6.2-71.6=マイナス65.4」と算出されました。

全員に、「不満足な部分」を具体的に聞くと、「不満足な部分はない」34.8%が最多ながら、「情報が見にくい」18.7%、「動作のスピード」17.3%、「他システムとの連携」14.5%が上位となりました。

つのる不満、根本的な原因は「システムの老朽化」か?

あわせて「現在職場で試用している医薬品情報システムの使用年数」を聞くと、「5年以上7年未満」11.9%、「7年以上」33.0%と、一般的なソフトウェアよりも年季の入った、古いであろうシステムが使われていました。インターフェイスやスピードの不満も、老朽化に起因すると思われます。

「次期システムで改善したい課題」を聞くと、こちらでは「動作のスピード」35.2%が頭ひとつ抜けてトップでした。「他システムとの連携」「入力のし易さ」「データの検索性能」「情報の見にくさ」といった声も一定数あがっています。

一方で、「次に導入するシステムで利用できる医薬品情報(DI検索や処方チェック機能など)が、システム選定時の評価ポイントとなるか」を聞くと、「なる」81.8%が大多数。やはり医薬品情報そのものが広範にフォローされていることが、重要と考える薬剤師が多かったようです。

「システムに搭載されるデータベース情報の、具体的な評価ポイント」については、「情報の更新頻度・即時性」64.4%がトップで、それに「検索機能が充実」52.6%が続いています。

老朽化したシステムに対し、さらに即時性や機能充実を求めるのは現実的ではありません。ソフトウェア、ハードウェア、OSというシステム全体を刷新することで、かなりの不満が解消されると思われます。ただしその際は、システムに合わせた業務の変更や、現場との意見調整も必須です。また、コロナ禍でさらに予算が厳しくなっているため、予算的にはかなり難しいかもしれません。

調査方法

調査期間:2020年3月27日~31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国の薬剤師
調査人数:503人

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000050074.html https://www.data-index.co.jp/news/?p=2437

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