連載:第11回 【Future of Work】
【バックオフィス改革2019】働き方改革は人事労務の効率化なくして成し得ない!
働き方改革で生産性向上が求められるなか、その推進を担う人事担当者の業務はどのように効率化すればいいのか。人事労務関連の文書をオンライン化するとなぜ効率化されるのか。豊富な実務経験を持ちSmartHRの開発にも携わる株式会社SmartHR 人事労務 研究所 所長の副島智子さんが語ります。本記事は、2019年9月26日から2日間に渡って開催された『バックオフィス改革2019』から9月27日、13:25~のディスカッション『オンライン化で変わる、人事労務の在り方最前線!』の模様をダイジェストでお届けします。
SmartHRが考える「働き方改革」
いま日本では、生産性向上が求められています。その理由のひとつが、海外と比較して日本の生産性が低いことにあります。 日本とアメリカのサービス産業における労働生産性についての調査結果を見てみると、日本の労働生産性はアメリカの30~40%しかありません。 サービスの質の高さを考慮しても日本のサービス産業の生産性はアメリカと比べて約50%という結果が出ています。
こうした状況を改善すべく政府が推進しているのが「働き方改革」です。私たちは、働き方改革をもう少し具体的な要素に分解して認識しています。それがこの3つです。
SmartHRでは働き方改革についてこう定義しています。
- 労働人口の減少
- 労働時間の削減
- 職業代替に負けないキャリア形成
この3つの課題を「同時に」解決していくことが「働き方改革」であると定義しています。
ひとつだけでもとても難易度が高い問題ですが、同時に解決していくことが重要です。さらに、2019年4月に働き方改革関連法が施行されました。これまで“なんとなく”で進めてきた働き方改革に締め切りができたのです。対応が必要な項目は多岐に渡ります。
働き方改革の第一歩は人事業務の改革である
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