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連載:第3回 経営・SaaSイベントレポート2022

逆転の発想で“不可能”を“可能”に。伝統企業「能作(のうさく)」、下請けから世界的ブランドへの軌跡

BizHint 編集部 2022年3月9日(水)掲載
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鋳物の人気ブランドを確立した富山のメーカー「能作」。バブル時代は地元の人から軽視される下請け鋳物工場でしたが、現社長である能作克治さんの入社後、自社製品の開発へシフト。世界初・錫100%の「曲がる食器」などの独創的な製品が評価され、国内外で注目されるブランドへ成長しました。社員15倍、見学者300倍、売上10倍に成長させた能作社長に、世界的価値を生み出す製品開発と、地方創生などの社会貢献の意義について語っていただきました。

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株式会社能作
代表取締役社長 能作 克治さん

1958年福井県生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。大手新聞社のカメラマンを経て、1984年能作入社。未知なる鋳物現場で18年働く。2002年代表取締役社長に就任。社長就任時と比較し、社員15倍、見学者300倍、売上10倍、8年連続10%成長を、営業部なし、社員教育なしで達成。地域と共存共栄しながら利益を上げ続ける仕組みが話題となる。


攻めの伝統産業で、新しいことにチャレンジし続ける老舗企業

能作は1916年創業、富山県高岡市にある老舗鋳物メーカーです。富山県高岡の伝統産業である「高岡銅器」の歴史や技術を受け継ぐメーカーのひとつでもあります。

日本の伝統産業は、基本的にすべて分業体制です。当社も溶けた金属を砂で作った型に流し込み(鋳造)、鋳物を作るのが役割でした。その他に着色屋や加工屋、それを束ねる産地問屋があり、当社は長年ずっと産地問屋に向けて製品を作ってきました。いわゆる下請けです。

しかし現在は、下請けではなく、 「能作」ブランドとして世界からも注目される企業 となりました。国内に直営店が13店舗、都内だけでも4つの店舗を持っています。社員が直営店に立ち、製品の話はもちろん、伝統や地域、職人の気持ちなどをすべて説明してご購入いただくという売り方にこだわっています。

能作が今に至るまで、多くのチャレンジをしてきました。伝統産業の人は「守る」と言いがちですが、守るだけでは遅かれ早かれ衰退してしまいます。 どんどんチャレンジして“攻める”伝統 をやっていかないと持たないだろうという思いで続けています。

私は能作の一人娘の婿になってから、18年間ずっと現場で職人をやって技術を磨いてきたのですが、「鋳物をもっときれいに作りたい」「実際に使っているユーザーの声を聞きたい」といった意欲が生まれ、次第に自社製品の開発へ興味が湧いてきました。

チャンスが巡ってきたのは2001年。地方の勉強会に東京からデザイナーとコーディネーターがやってきたのです。そこに製品をもっていき見ていただいたところ、「能作さんの鋳物はきれいだね。東京で展覧会やらない?」と言われ、原宿で1週間ほど展覧会を開くことになりました。そこで私がデザインしたベルを扱いたいと声をかけてくれたのが、当時の株式会社バルス、今の株式会社Francfranc(フランフラン)です。

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