連載:第2回 経営の悩みを中小企業診断士に相談してみたら
コロナ禍を乗り越えるカギは日頃のコミュニケーションと先行投資にあり
家族経営で屋内外広告看板の製作を手掛けてきた、埼玉県秩父市の有限会社アライ看板工芸社。コロナ禍で主力事業が落ち込むも、地域とのコミュニケーションから新たなビジネスチャンスが生まれています。取締役の新井樹也さんに、秩父商工会議所 中小企業相談所 所長で中小企業診断士の黒澤元国さんがコロナ禍の経営状況について聞いていきます。
大学卒業後、大手流通会社等の勤務を経て、2008年(平成20年)4月より秩父商工会議所に入所。中小企業診断士として企業の経営革新や再生、地域資源活用、まちづくり等の支援に係わる。
高校を卒業後、電子システムを専攻する専門学校へ進学。地元企業に3年間務めたのち、平成17年4月より家業である有限会社アライ看板工芸社に入社。 長年赤字だった経営も徐々に黒字転換できるまでになる。
看板屋さんを襲ったコロナ禍
黒澤: 新井さんの会社はコロナの影響は受けていますか?
新井: 2020年の緊急事態宣言中は、看板事業もアニメ事業も一時受注が落ち込みました。一方で、コロナ禍でソーシャルディスタンスが求められるようになり、アクリルパーテーションの需要が急増しました。地元企業でつながりのあるお客様から「レーザー加工機持ってたよね。作れる?」と打診があり早速製造を開始しました。以来、飲食店や小売店、企業からアクリルパーテーションの注文を多くいただいています。その点では、アニメ事業のためにUV 印刷機とレーザー加工機の設備投資をしていてよかったです。
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