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連載:第3回 製造業

町工場の経営状況、9月になっても5月よりさらに厳しく 展示会中止や訪問制限が営業に影を落とす

BizHint 編集部 2020年9月23日(水)掲載
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飲食店や旅客業ほどは目立ちませんが、新型コロナの悪影響は、中小の町工場にも確実に影を落としています。実際に、今年に入り2割以上売上を落とした町工場は、7割ほどに達したという調査結果が出ています。この背景には、コロナ禍により、販路開拓手段である展示会が中止になったり、直接訪問による商談が難しくなっていたり、旧来のアナログ手段が閉ざされている現状があります。

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町工場のコロナ禍における課題は「販路開拓」が7割以上、オンライン活用で明暗?

製造業の受発注支援を手掛けるキャディは、金属加工などを行う全国の町工場104社を対象に、「製造業の販路開拓」に関する最新状況を調査しています。まず、「直近3か月の売上」について聞くと、「売上が2割以上下がった」という声が多く、全体で8割近い企業が売上減を訴えています。5月に行われた同種の調査と比較すると、「売上が5割以上も下がった」という回答が増加しています。

参考:前回のアンケート調査結果 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000039886.html

続いて「コロナ禍における課題」について聞くと、「販路開拓」71%が最多で、3割台の「技術者の育成」「生産管理・改善」に大きく差を付けています。

この状況を深掘りするため、「コロナ前後での、販路開拓手段の変化」を聞くと、コロナ前とコロナ後でもっとも大きく変化していたのは「展示会への出展」で、コロナ前は4割ほどが活用していたのに、コロナ後は1割以下に落ち込んでいました。一方で「オンライン展示会」「オンラインセミナーの自社開催」に活路を見出している町工場も増えています。

最後に「販路開拓における悩み」を自由回答で聞くと、「クチコミや紹介以外の幅広い顧客層へのアクセスが難しい」「オンラインでの開拓を考えているがアプローチの仕方、継続の手段、方法がわからない」「上場企業と取引したいが、販路がない」「マッチする顧客が見つかりにくい」といった意見が寄せられました。

町工場の経営状況はより厳しくなっており、多くの町工場が「販路開拓」を最優先課題と感じている一方で、“どうしたらいいかわからない”という閉塞感も垣間見えます。ただしオンライン活用に活路を見出している企業も一定数あり、明暗が分かれそうです。

調査方法

調査期間:2020年9月1日~8日
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国の町工場
回答数:104社

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000039886.html https://corp.caddi.jp/press/20200915/

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