連載:第11回 製造業
半導体製造装置メーカーの約60%がサプライヤーの製造キャパシティ超過に直面
キャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤勇志郎)は、日本全国計32社の半導体製造装置メーカーの担当者を対象に、調達に関するアンケート調査を実施したので報告いたします。
全体の70%以上がQCD(品質・価格・納期)全てに調達課題あり。納期は97%が課題抱える
資材調達の難しさについて聞いたところ、最も多く上がった項目は「納期」で全体の97%となりました。次いで「価格」「品質基準」がそれぞれ7割を超えています。全体の4割を超える会社が、サプライヤーからの供給の安定性にも課題を抱えていることがわかりました。
直近1年間で59%が既存サプライヤーの製造キャパシティを超えたことによる問題を経験。半導体不足の影響か
直近1年間で、既存サプライヤーの製造キャパシティ限度を超えたことによる問題を経験した会社は全体の約6割にのぼることがわかりました。
全体の72%が現在の調達コストに満足していない
資材調達において、現在の調達コストに満足しているか聞いたところ、72%が「満足していない」と回答しました。その理由を自由回答で聞いたところ、「顧客のコスト要求に合わせるためには、さらなる調達コスト低減が必要」「多忙(短納期)の為、合い見積もりが取れず単価基準値が不明」「顧客からの製品価格低減要求が強い。調達に携わる間接コストが高い」「1品物の価格の基準を決めるのが難しい」という回答があがりました。
半数以上が新規サプライヤー開拓を検討中もしくは実施中
新規のサプライヤーの開拓を検討、もしくは実施中かどうか聞いたところ、「はい」と回答したのが全体の66%となりました。その理由は、「半導体製造装置の受注拡大が見込まれ、今後更に供給を増やすため」「既存サプライヤーのリソース/キャパが不足している事と、既存サプライヤーだけに頼ることに不安があるため」「既存サプライヤーでは生産キャパシティに不足が有る為」「供給能力UPと価格競争が必要」という回答がありました。 一方、「いいえ」と回答したのは0となりました。
調査概要
調査テーマ:半導体製造装置メーカーの調達に関する調査
調査方法:オンラインセミナー参加者に実施したアンケート調査
調査期間:2021年 6月 4日(水)〜 6月 7日(月)
調査対象:全国の半導体製造装置メーカーの担当者32名
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