連載:第31回 総合
2021卒の内々定率は6割超で前年より低下、インターンシップへの参加有無で“二極化”が進む


新型コロナウイルスにより、就職活動も大きな影響を受けています。2021年卒予定の学生たちは、インターンシップやOB訪問が終わり、いよいよ3月の採用情報公開・エントリー受付が始まるという段階で、コロナに見舞われました。会社説明会や選考といったイベントも、中止・延期・オンライン化と変更が続出しています。そしてここに来て、これまでのインターンシップへの参加有無により、内々定獲得状況が二極化していることが明らかとなりました。

内々定を得たタイミング、「2月以前」が大きく増加
2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、学情が行ったアンケートによると、6月時点の内々定率は64.2%で、前年同時期の73.2%から大きく減少していました。内々定を得たタイミングを前年と比較すると、「2月以前」は7.7%→17.0%と増加した一方、「5月」は30.7%→17.9%と大きく減少しました。
企業側・学生側ともに、コロナ禍が本格化する前に、形にしておきたいという判断が強く働いたとともに、5月には様子見モードに移行してしまったと考えられます。
「内々定を得た企業で働きたいと強く思ったタイミング」でも、「インターンシップに参加したとき」は12.6%→22.1%と、倍近く増加しています。
結果的に、インターンシップなどで早期に企業と接触した学生ほど内々定を得ており、3月の活動本格化前から、内々定の獲得状況が二極化していると見られます。
内々定獲得社数は「まだ1社だけ」と「2社以上」に二極化
内々定を獲得している学生に「今後の活動」を聞くと、「内々定先に満足したので、就職活動を終了する」59.2%、「内々定先に満足しているが、より良い企業を探すために就職活動を続行する」28.9%で、内々定先にある程度満足している模様。「内々定先が不満なので、就職活動を続行する」は7.9%となっています。
あわせて内々定を獲得している学生に「内々定獲得社数」を聞くと、「1社」48.6%、「2社」26.3%、「3社」13.7%、「4社」5.6%、「5社」5.8%となり、「2社以上」の学生が過半数でした。ここでも「まだ1社だけ」と「2社以上」という二極化が伺えます。
調査方法
調査期間:2020年6月22日~30日
調査方法:インターネット調査(「あさがくナビ2021」トップページとメルマガでアンケート回答を依頼)
調査対象:新卒採用サイト「あさがくナビ2021」登録会員
調査人数:942名
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000545.000013485.htmlhttps://service.gakujo.ne.jp/data/survey/questionnaire202007-9
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