連載:第20回 「人と組織の科学」―人事データ・ピープルアナリティクス最前線―
Sansan調べ、「BtoBブランドイメージが高い企業ランキング」から見えること
Sansan株式会社のデータ統括部門、DSOCの研究員である真鍋友則さん、臼井翔平さん、西田貴紀さんと鹿内学さんによる座談会。SansanではBtoB企業のブランドイメージを計測するために「Eight Company Score」という独自の指標を用いています。「Eight Company Score」のランキング上位にはどのような企業がランクインしてくるのでしょうか。そして、この「Eight Company Score」はどのように計測されているのか、鹿内さんが切り込みます。
Sansan調べ、BtoBブランドイメージが高いランキング
鹿内学さん(以下、鹿内): 前回はSansanの名刺データを分析することによって見えてきた内容や「よい出会い」について伺いましたが、更に研究について伺って行きたいです。人工知能学会のときにお聞きした「Eight Company Score」についてご紹介いただけますか?
真鍋友則さん(以下、真鍋): 「Eight Company Score」はSansanがBtoB企業のブランド力を測定して数値化するサービスです。これは、名刺所有者すなわちステークホルダーからのブランド印象や社員印象のスコアリングです。
消費財などのブランド調査と違うのは「その企業の名刺を持っている方に企業の評価をしてもらう」という点です。測定方法は、名刺アプリ「Eight」のネットワークを用いて、その企業と名刺交換したユーザーに任意のアンケート調査をランダムで行い回収しています。
そもそもBtoB企業は一般認知度が低いので、ランダムに企業の認知度調査をしても「知らない」が一番多く回答されてしまいます。Eightを通じてその企業の名刺を持っている方に限定することで、調査がしづらかったBtoB企業のブランド価値が調査できます。名刺を持っている方は少なからずビジネス上の繋がりがある方なので、その方からの評価が得られるのも2つ目のポイントです。
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