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連載:第57回 IT・インターネット

DX人材の育成は後手後手? 「非専門家」の担当者が半数近い不安感

BizHint 編集部 2022年12月1日(木)掲載
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企業成長に貢献するためのデータ活用やDXは、欧米ではすでに一般的となり日本でも広がりを見せています。一方で人材不足も顕著になっており、分析や戦略が属人的になるといった課題もあがっています。自社内での人材育成はまだまだ遠く、外部の専門家に頼る企業も少なくありません。日本のDXやデータ活用の実態はどのような状況でしょうか?

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データ活用「まったく行っていない」企業が1割ほど存在

ウイングアーク1stでは、企業(売上高100億以上)のマネジメント層を対象にDX人材およびデータ活用の実態調査を行っています。まず「自社のデータ活用レベル」について聞くと、「業務改善、オペレーション効率化(チーム、部門単位など局所的にデータ活用の仕組みが用意されている)」25.5%が最多で、データ活用に注力している企業が多数。一方で「まったく行っていない」11.2%、「わからない/答えられない」13.2%、「あてはまるものはない」2.1%と、後ろ向きな回答も目立ちました。

データ活用に注力している企業に「データ活用/分析によるメリット」を聞くと、「効率的な経営判断ができている」40.3%、「改善PDCAが回せるようになった」38.7%、「ビジネスの成果を十分に実感している」32.4%などが上位でした。

また「お勤め先でのデータ活用推進状況」では、「データ活用が一定部門で進んできている」31.6%、「データ活用のためのツールが導入されこれから業務現場でデータ活用を進めていく」24.7%といった声が多めでした。

一方で「データ活用/分析を行う担当者」について、「社内にいる専門家」54.3%だけでなく、「社内の非専門家」49.7%が高い数値を示しており、危うい実態が透けてみえます。実際に「社内の非専門家」と回答した186人に「データ活用/分析はどのように行っていますか」を聞くと、「属人的にやっている」50.0%、「ツールをいれてやっている」48.9%、「勘・経験にたよってやっている」34.9%と、信憑性にも影響しそうな現実がうかがえます。こうした現状に不安を感じている人も多いようです。

こうした状況に対し「自社のビジネスにフィットしたデータ分析(DX)人材を採用・活用する際に、好ましい人材」を聞くと、「社内の非専門家人材の育成(ビジネスマインドを持った現場出身社員の育成)」50.8%が、「いきなり外部人材(優秀な外部人材を採用・活用)」21.1%を大きく上回っています。

その理由については、「ビジネスマインドを持った現場出身がデータ分析するのが効率的だから」「データ分析ツールにより、誰もがデータ分析人材になれる時代になってきているから」がそれぞれ47.6%、「自社に必要な示唆かどうかの判断がつきやすいから」46.8%が上位でした。

社外人材を活用するか社内人材を育成するかは判断が難しいところですが、急速に迫るDXの波に明確な姿勢を打ち出すことは必須と思われます。

調査方法

調査期間:2022年10月3日~4日
調査方法:オンラインアンケート(調査委託先:IDEATECH)
調査対象:売上高100億円以上の売上の企業に所属する役職者(マネジメント層)
調査人数:530人

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000053341.html

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