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連載:第56回 組織作り その要諦

カリスマ経営者が残した「世界の山ちゃん」をさらなる成長に導いた元専業主婦のリーダーシップとは?

BizHint 編集部 2022年10月12日(水)掲載
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「幻の手羽先」で知られる名古屋発祥の居酒屋「世界の山ちゃん」。創業者でありカリスマ経営者として知られた山本重雄さんが59歳の若さで急逝したのが2016年。その後、専業主婦だった妻の山本久美さんが代表を引き継ぎ、2019年には過去最高売上を達成する。会社を成長に導いたのは、スポーツで培ったリーダーシップだった。

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株式会社エスワイフード
代表取締役 山本久美 さん

1967年、静岡県生まれ。学生時代はバスケットボールに打ち込み、小学校の教師時代には監督としてミニバスケットボールチームを3度の全国優勝に導く。居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」の創業者である夫・山本重雄氏が2016年に急逝したのち代表を引き継いだ。


創業者である夫の後を継いで専業主婦から経営者へ

インパクトのある店名とユニークな鳥男のイラストの看板は、人々に強烈な印象を残す。幻の手羽先で知られる居酒屋「世界の山ちゃん」だ。

81年、創業者の山本重雄さんが開業。84年から店舗数を拡大させ、16年には77店舗を数えるまでになった。ところがこの年の夏、運営会社エスワイフードの会長を当時務めていた重雄さんが急逝する。59歳の若さだった。キャラクターの鳥男のモデルにして、時に役員会に七色のアフロのかつらをかぶって登場し、「立派な変人たれ」という社是を持つ会社を急成長させたカリスマ経営者。社内に動揺が走る中、会社を率いる決断をしたのが、妻の山本久美さんだった。当時は専業主婦。小2、中1、中3と3人の子どもがいた。重雄さんと結婚するまでは小学校の教員を務めていたが、民間企業の経験はなかった。

「むしろ会社に勤めた経験があったら、できなかったかもしれません。会社や経営がどんなものかまったくわからなかったからこそ、やると言えたんです」

真っ先に持ち上がったのが、M&Aで会社を売却すること。残された家族には、それが最も簡単な選択となったはずだ。しかし、そうはしなかった。

「主人が残した会社を人に渡してしまうのは嫌だ、という思いもありましたが、社員にとってもそれはいいことではないと思ったんです。実は以前、主人からも聞いたことがありました。変わった会社だから、他社に渡ると風土が壊れて、らしさを失ってしまいかねない。そうなったら、この会社を愛してくれている社員は幸せになれない、と。実際、社員は会社が売却されるのではないかと、不安だったと思います」

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