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連載:第33回 医療・医薬・健康

薬剤師から見たAI、脅威に感じていない人が6割超だが今後は共存が課題に?

BizHint 編集部 2022年4月26日(火)掲載
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現在ある職業のうち半数ほどが、AI(人工知能)の発達によって、今後10年で消滅する可能性があるそうです。特に、いわゆるヒューマンエラー(勘違い)が発生しやすい“単純な頭脳労働”“数値計算など確認作業が多い仕事”での置き換えが期待されています。このうち「薬剤師」に焦点を当てた調査が実施されました。

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「知識では全くAIに勝てない」という薬剤師は6割以上

スマスタは、薬剤師100名を対象にアンケート調査を実施。まず「AIに脅威を感じるか」と聞くと、「いいえ」62%が多数派でした。AIでは処理しきれない“感情の動きや迷い”“情報を理解し人に伝える能力”があるためというのがその理由です。また厚生労働省が掲げる「薬剤師の対人業務への強化」との不一致をあげる声もありました。AIを脅威に感じない理由としては「AIと薬剤師は棲み分け可能」46%、「AIには不可能な業務があるから」42%が特に多くあがっています。

一方で、“薬の相互作用や禁忌、投与量など知識では全くAIに勝てない”“副作用モニタリングや疑義照会をやられたら立場がなくなる”という意見もあがっています。AIを脅威に感じる理由では「正確さや情報量でかなわないから」66%が圧倒的多数でした。

また「薬剤師の対人業務の中で、AIに奪われるものがあるか」と聞くと、91%が「ある」としており、対人業務では「処方内容チェック」69%が圧倒的多数でした。チェック業務は今後やはりAIが台頭してきそうです。

AIと薬剤師の共存、双方の得意を活かすことがカギ

「今後AIが台頭しても、生き残れる薬剤師になるためのスキル・経験」では「コミュニケーションスキル」81%が圧倒的多数です。細かい表情の変化や声のトーンの変化などを読み取るのはAIには無理とのことで、今後の薬剤師の注力分野と考えられるでしょう。

一方で、「薬剤師がAIを活用したいと思う業務」を聞くと、「処方内容チェック」40%が2位の「調剤全般」22%の倍近く意見を集めました。チェック作業をAIに任せつつ、患者とのコミュニケーションに力を注いでいくというのが、AIと薬剤師共存の方向性となりそうです、

調査方法

調査期間:2022年3月17日~22日
調査方法:インターネット調査
調査対象:薬剤師
調査人数:100人

プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000061619.html https://smast.co.jp/happypharmacist/pharmacist-ai

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