連載:第16回 自社だけで悩まない!専門家に相談してみよう
これこそメディアの大好物。中小企業に必要な 「PR発想」とは。
自分の会社のサービスや商品、いろいろな取り組みなど、自信をもって世の中に送り出しているのにその素晴らしさがなかなか伝わらない、メディアに取り上げてほしいけど、どうしたらいいのか分からない。そんな悩みを持つ経営者は多いのではないでしょうか。そこには「PR発想」が必要だと嶋さんは語ります。これまで数々の企業のPRを手掛けてきた博報堂ケトル 嶋浩一郎さんに、いま中小企業に必要な「PR発想」についてお話を伺いました。
博報堂ケトル クリエイティブディレクター
嶋 浩一郎さん
1993年博報堂入社。コーポレート・コミュニケーション局で企業のPR活動に携わる。06年既存の手法にとらわれないコミュニケーションを実施する「博報堂ケトル」を設立。カルチャー誌『ケトル』の編集長などメディアコンテンツ制作にも積極的に関わる。
マーケティングの発想でPRを考えてはいけない
PRという言葉を、皆さんはどう解釈しているだろうか。一般的に捉えれば宣伝活動、あるいは広告などのプロモーションを指す言葉であることに相違ないが、そこにはもっと深い意味がある。
PRとはパブリックリレーションズ。企業と社会の様々なプレイヤー、メディア、学会、行政などとの関係構築を意味している。これは企業やブランドにとって何よりも大切なことであるはずだ。
「いま、企業は様々なコミュニケーションツールを活用できるようになったわけですが、ツールを使うことだけを考えて、戦略的なPRができていない企業さんが多いのではないかと思っています」
そう指摘するのは、これまで多彩なアイデアで企業のPR活動をサポートし、世の中にムーブメントを巻き起こしてきた博報堂ケトルの嶋浩一郎さんである。
「重要なことは、企業のマーケティング活動に『PR発想』をうまく組み合わせることだと思います。中小企業のビジネスこそ『PR発想』をインストールすることで注目を集めることができるはずです」
では、企業やブランドが取り組むべき適切なPR活動とはどのようなものか? ここでは読者である中小企業の経営者の視点から得た3つの疑問に回答を求める形で、その真髄をひもといていきたい。
Q1:PRって宣伝のことですよね?⇒いえ、もっと深い意味があります
メディアは重要なステークホルダーである
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