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総務担当者の最新事情、業務は大好きだけど「ずっと総務を続けたい人」は3割以下

BizHint 編集部 2021年11月8日(月)掲載
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社員をバックアップする部署として総務の仕事が好き、という人は案外と多いものです。ただし近年は、定型業務をルーチンとしてこなすだけでなく、企業体質などにも積極的に関わっていく“攻める総務”が求められています。こうした観点になじめず、総務の仕事から離れるという人もいるようです。現場の最新事情はどのようなものでしょう?

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「総務という仕事が好き」は9割近く

月刊総務が全国の総務担当者250人を対象に実施した「総務のキャリアに関する調査」によると、9割近くの人が「総務の仕事が好きだ」と回答する一方、「ずっと総務を続けたい」は3割以下にとどまっていました。

まず「総務という仕事が好きか」を聞くと、「とても好き」39.6%、「やや好き」46.0%で、9割近くが総務の仕事が好きだと回答しました。一方で「総務の仕事に対する今後の意向」では「当面は総務を続けたい」45.2%が最多ながら、「ずっと総務を続けたい」は28.8%に留まりました。「ある程度のキャリアを積んだら別の職種に変わりたい」13.6%も一定数存在します。

「総務の仕事は適正に評価されていると思うか」という質問では、「あまり適正に評価されていない」46.4%、「まったく適正に評価されていない」7.6%と、ネガティブな総務担当者が半数を超えています。また「どのように総務に配属されたか」については、「他の部門を経て総務部門に異動」56.8%が最多で、新卒・中途採用のいずれでも総務専門という人のほうが少数派でした。前向きに総務職キャリアを捉えている人が、同時に不満を抱えている様子がうかがえます。

たとえば自由回答では「総務の業務は”当たり前”を要求される部署。できて当たり前で、努力が見えにくい」「営業や現場と異なり、結果測定が難しく、仕事の効率化を進めても評価されない」「いまだに雑用係としか思われていない」「CSR、内部統制、秘密情報管理、IT・DX等技術革新への対応など、担当業務が広がり業務負荷も増大している」「専門職だという認識が低い」といった意見があがっていました。

総務として必要なスキルは「調整力」をはじめ多岐に亘るがロールモデルは不在

しかし「総務の仕事に自分の能力が生かされていると思うか」という質問では、「とても生かされている」38.4%、「やや生かされている」50.8%と、9割近くが総務の仕事に自分の能力が生かされていると思っており、強い自信を持っていることがわかります。

「総務として必要なスキル」について聞くと、「調整力」87.6%が1位で、以下「コミュニケーション力」84.8%、「トラブル処理能力」74.4%が続きます。「情報収集力」「事務処理能力」「社内人脈づくり」「スケジュール管理能力」なども高い数字となっています。そのためか、「総務のキャリアを積む上で、資格を取得したいと思うか」と聞くと、「積極的に取得したい」42.0%、「できたら取得したい」44.4%が主流です。取得したい資格としては「ファシリティマネージャー」「社会保険労務士」「衛生管理者」「産業カウンセラー」「中小企業診断士」があがる一方で、「どんな資格をとればキャリア形成につながるかを知りたい」という人もおり、やはりキャリアに悩んでいると思われます。

その根源的な原因としては、総務職のロールモデルが存在しにくいことが考えられます。実際8割以上が「いない」と答えており、身近なロールモデルの有無が、総務キャリア形成の分岐点となりそうです。

調査方法

調査期間:2021年10月15日~21日 調査方法:Webアンケート 調査対象:「月刊総務」読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者他 有効回答数:250人

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000060066.html

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