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人材と人財の違いとは?人罪や人在も含め解説

BizHint 編集部 2017年4月24日(月)掲載
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人材と人財の違いとは、代替が利くか利かないかの違いがあります。いずれも業務を適切にこなせることが前提となりますが、人財のほうがより会社にとって有益という意味合いとなります。この記事では、さまざまな「じんざい」の意味について解説した上で、採用管理システムのメリットついても説明します。

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人材とは?

人材の言葉の意味は、仕事をきっちりと処理できる人のことをいい、組織の中で適切に対応可能な人物のことを指します。その人の個人的なパフォーマンスよりも、組織の力を引き上げる能力を持っている人を示しているため、主体性だけでなく協調性も備えている必要があります。

また、現在の労働力だけでなく、将来的な可能性も含まれたニュアンスを持っているため、まだ実績のない新入社員や、これから研修などの教育を受ける入社前の内定者も人材と表現されています。

ブラック企業といわれている会社の従業員は、「人が材料として物のように扱われる意味が人材だ」と皮肉をいう人もいるようですが、一般的には業務を適切に処理できるという意味合いとなっています。

人財とは?

人財とは、人が会社経営にとって財産であるという意味合いの言葉です。財産と聞くとお金をイメージする人も多いかと思いますが、どちらかというと「価値」を表す言葉として使用されているようです。

もちろん、お金という意味合いも含まれての価値ですので、企業がその人に投資をすることによって得られる利益まで含めた表現となっています。

ちなみに、人財という言葉は、その人が投資対象として適切かという「ヒューマンキャピタル=人財」から産まれた表現であるため、そもそもの意味合いはお金ではありますが、現在では人は宝であるという価値を意識した使い方をする経営者が多いようです。

人罪とは?

人罪とは、人の後ろに罪という言葉が付けられており、何となくセンセーショナルなイメージを持つ人が多いかも知れませんが、ひと言でいうと会社的に不要な人員のことをいいます。過去に目立った実績もなく、現在の働きも芳しくない上、将来的な成長も期待できない人に使われる言葉で、他の人への代替が望ましい人といえるでしょう。

人在とは?

人在とは、過去に実績はあるけれど、今以上の成長が見込めず、将来性がない人のことを表現しています。まさに今在るだけで、今後の利益には結びつかない状態です。

終身雇用制の時代では、人在も雇用年数とともに出世ができたかも知れませんが、時代の流れが目まぐるしい現代社会においては人在では通用しません。自分自身に付加価値を付けて実績を上げることが必要な時代となっているのです。

人材と人財の違いとは

人材は仕事をきっちりと処理できる人のことをいい、人財が会社経営にとって財産である人なのであれば、いずれも会社にとって有益な人を指しています。では、この2つの意味合いの違いはどこにあるのでしょうか?

それは、代替が利く人員であるか、代替が利かない人員であるか、その違いが人材と人財の分岐点となります。人材は業務遂行能力があるけれども、他にも業務遂行能力がある人がいれば代替が利きます。しかし、人財はその人自身が会社の宝であるため、代替がきかないほど会社に貢献している人のことをいいます。

退職願いを出した場合に会社側が何としても引き留めて来るような人が人財だといえるでしょう。

「人財」が用いられるようになった背景

独立行政法人労働政策研究・研修機構が調査した「構造変化の中での企業経営と人材のあり方に関する調査(平成25年)」によると、正社員に求める能力や資質は以下の通りでした。

《正社員に求める資質(複数回答)》

  • リーダーシップ、統率・実行力:52.1%
  • 専門的な知識・技能、資格:49.9%
  • 業務を完遂する責任感:49.7%
  • 部下等の管理、指導・育成力:49.4%

【出典】構造変化の中での企業経営と人材のあり方に関する調査

過去の「企業が求める人物像」の調査では、チームワークを重視する協調型の人材が求められていましたが、近年ではよりアクティブな能力が求められています。

これは、顧客ニーズの変化や市場の成熟により、新たな収益源の獲得や成長分野へ投資が必要となっているため、人に対して求める能力は代替が利きにくい多様なものとなっています。人材が求められていた時代から人財が求められる時代へと変化している理由は、こういった時代の変化にともなうものと考えられています。

人財採用に欠かせないデータ活用のススメ

人事データとは、氏名や生年月日、住所などの社員情報や、役職や異動履歴のような組織情報、給与や賞与の給与情報、出勤や欠勤を含む勤怠情報など、ひとりひとりの固有の情報のことを指します。これらの情報に加え、当人のスキルや能力、思考性、キャリア等のデータも盛り込まれています。

これらのデータを活用することで、適材適所の配置を行うことができ、採用者の能力を最大限に発揮することが可能となります。本来は能力があるにもかかわらず、不向きな配置を行ったがために人罪となってしまうケースもありますので、人事データは人財を生み出すための貴重な情報の根拠として活用されることをオススメします。

採用管理システムで業務効率を向上

人事データを活かして、採用管理システムを導入する企業が増えています。採用管理システムを活用すると、採用手法ごとの成果が可視化されるため、より投資対効果(ROI)が高い採用を実現することが可能です。

また、採用活動における日程調整のような採用オペレーション業務をシステムで効率化できるため、「人財」を口説くための時間など、コア業務にリソースを集中させることが可能になるというメリットもあります。効率だけでなく効果性の高い方法だといえるでしょう。

企業がシステムを導入する場合には、初期コストやランニングコストを考えて、なかなか導入に踏み切れないケースもありますが、採用管理システムを導入し、人財の採用を行うことで、結果的に大きなメリットを感じている企業も多いようです。

顧客に対する最初の窓口が営業だとすれば、採用に関する最初の窓口は人事であるため、会社の発展に対する責務として、非常に大きな役割を担っています。そのため、人事担当者の業務の効率化はとても重要な要素となりますので、採用管理システムの導入はぜひとも検討しておきたい課題でしょう。

まとめ

  • 「じんざい」という言葉には人罪・人在・人材・人財など、さまざまな表現があるが、この中で最も求められているのは人財である。
  • 市場の変化が早い今の時代において、人財は宝であると考える経営者も増えているため、より有能な人員を採用する傾向がある。
  • 人財を採用するためには人事データを利用した採用管理システムで業務効率を上げ、コア業務にリソースを集中させることで、投資効果が高い採用を実現することが可能である。
  • システム化するところとマニュアルでリソースをかけて行うところを上手に分けることが、これからの人事に求められていく。

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