連載:第17回 医療・医薬・健康
コロナ禍で産業医の業務増。オンラインツールの利用も増加
従業員の健康維持に欠かせない産業医の存在。コロナ禍において、その重要性はますます増しているかも知れません。株式会社アドバンテッジ リスク マネジメントは、新型コロナウイルス流行前後における産業医の産業保健活動への影響および業務内容の変化等の把握をするため、産業医を対象にアンケートを実施しました。その結果、コロナ禍以前と比べ、産業医の業務が増えている現状が明らかになりました。
6割の産業医が「予定外の追加業務が発生した」と回答
「産業保健業務を実施している企業において、この半年以内に予定外の追加業務が発生しましたか?」と質問した結果、「はい」が60.9%、「いいえ」が39.1%でした。
「例年(コロナウィルス流行前)に比べ、予定外の追加業務の発生頻度がどうだったか」については、「とても多い」「やや多い」を合わせて49.1%が「多くなった」と回答しています。「変わらない」と答えた45.5%を上回る結果となりました。
訪問よりもオンラインツールでの業務が増える傾向に
追加による業務の実施形態について聞いた結果、最も多かったのは「オンラインツール」で59.7%、次に「電話・メール」で58.2%、「訪問」56.7%と続いています。
対面よりも遠隔でのやり取りが多かったようです。
電話やメールでコロナ関連の相談をした人は9割を超える
業務の実施形態別に業務内容の質問をしました。
電話・メールで業務をした人のうち「コロナ感染症関連の相談」をした人は94.9%と最も多い結果となっています。
一番の課題はストレス関連疾患の予防や早期発見
コロナウイルス前後で大きく変わった点について聞いた結果、以下のような回答が多く寄せられました。
- オンラインツールの利用頻度が増えた。(他同様回答28名)
- 事業場もしくはその近隣でコロナ陽性者が出たときのそれぞれの社としての対応など、感染症対策について聞かれることが増えた。(他同様回答14名)
- コロナストレスがきっかけというべきなのか、メンタルヘルス不調者が増加している。(他同様回答3名)
- 健康に対する意識が向上し健康講話の依頼が増えた。(他同様回答3名)
- 職場巡視が減った。(他同様回答1名)
最後に「健康経営の観点において、担当企業全体における健康課題として挙げられるもの」について聞きました。その結果、最も多かったのは「メンタルヘルス不調等のストレス関連疾患の発生予防・早期発見・対応」と答えた人が70.0%と最も多い結果となりました。
調査概要
調査対象者:当社の産業医サービスに登録する産業医
回答者数:110名
調査手法:インターネット調査
調査時期:2021年1月20日(水)~2021年1月31日(日)
実施主体:株式会社アドバンテッジ リスク マネジメント
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000024618.html
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