連載:第2回 組織づくりの誤解を解く
心理的安全性でチームのパフォーマンスを上げる条件とは?
Googleの発表をきっかけに普及した心理的安全性には、効果だけでなく弊害の側面もあることが分かってきました。コロナ禍で職場はオフィスからリモート環境へとシフトするなか、心理的安全性はどのように醸成していけばいいのか。さらに心理的安全性の弊害を回避して効果につなげる対策について提言します。本記事は、2020年8月5日に株式会社ビジネスリサーチラボが開催したオンラインセミナー『心理的安全性の科学』の模様をレポートします。
心理的安全性は効果的なチームづくりに欠かせない条件の1つ。そのコンセプトはチーム学習の促進要因を探る研究から生まれた
心理的安全性は、Googleの調査プロジェクト・アリストテレスで「効果的なチームを可能にする条件」について発表したことがきっかけで広まりました。
この調査では「チーム」と「ワークグループ」とを切り分けて考えています。チームとは、目的に向けて仕事を遂行する集団、いわばプロジェクトです。ワークグループは、組織に基づく集団、いわば一般的な職場における部や課にあたります。プロジェクト・アリストテレスの調査ではチームに焦点を当てましたが、これは後述の心理的安全性の効果に大きく関連するポイントです。
調査で明らかとなった、効果的なチームの重要な条件は5つ。その最初に挙げられているのが、リスクを取ることが安全と認識される「心理的安全性」です。その他に、高品質・期限内の仕事ぶりを信頼する「相互信頼」、役割・計画・目標が明確である「構造と明確さ」、仕事が自分にとって意味があると認識している「仕事の意味」、自分の仕事がチームにとって重要と認識しているかの「インパクト」があります。
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バックナンバー (3)
組織づくりの誤解を解く
- 第3回 ジョブ型雇用による組織パフォーマンスの影響とは?
- 第2回 心理的安全性でチームのパフォーマンスを上げる条件とは?
- 第1回 新入社員をカルチャーに染め上げる研修って本当に必要?