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イノベーション

2018年7月4日(水)更新

HRアナリティクスで「従業員体験の向上」は組織変革の要に 【人事領域でのデータ活用最前線!(4)】

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※この記事は2016年10月18日に開催されたイベントの録音を元に作成されたレポートです。

今回は、株式会社セプテーニ・ホールディングス、日本アイ・ビー・エム株式会社の2社に登壇いただき、“人事領域でのデータ活用最前線”についてお話しいただきます。

登壇者:日本アイ・ビー・エム株式会社 IBM Kenexa担当 民岡 良 氏、別当 類 氏

今回は、世界最大級のHR Techのイベント「HR Technology Conference 2016」にて披露された、注目すべきテクノロジーのキーワードと、最先端の活用事例を紹介いたします。

  1. Employee Experience(従業員体験の向上)
  2. Candidate Experience(応募者体験の向上)
  3. Consumerization(コンシューマライゼーション)
  4. Analytics(分析)

本記事では、『3.Consumerization(コンシューマライゼーション)』以降を紹介いたします。 『1.Employee Experience(従業員体験の向上)』、『2.Candidate Experience(応募者体験の向上)』についてご興味をお持ちの方はこちらをご確認ください。

Consumerization(コンシューマライゼーション)

Consumerizationの一環として、Gamification(ゲーミフィケーション)の考え方を応用したトレンドも紹介します。

ゲーミフィケーションとは、参加者の意欲をかき立てるためにゲームの手法を応用することをいいます。

カンファレンスで目を引いたのは、 fuel50 というキャリア開発支援システムです。あたかもソリティアのようなゲームをやっている感覚で、従業員が楽しみながら自分のキャリアにおける価値観などを明らかにしていくという内容です。

トランプのようなカードに、「ワークライフバランス」や「コミュニケーション」といった価値観を表す語句が書いてあり、それを引いていきます。自分に「とても重要」、「あまり重要ではない」などと分類していくだけで、キャリアの志向などが明らかになります。

このゲーミフィケーションのメリットは、単に操作がよりスムーズになるという点にとどまりません。ゲーム感覚で取り組めるほうが、ユーザー自身の本音が出やすく、より信ぴょう性の高いデータが取得できるというのが最大のメリットです。

そろそろ日本でも、このfuel 50のようなGamificationを取り入れた製品が広まっていくのではないか、と見ています。

Analytics(分析)

最後に紹介するキーワードはアナリティクスです。アナリティクスは今まさに進化を遂げている領域です。

これまで、アナリティクスは次のような変遷をたどってきました。

まずは、有益な情報を入手するための過去データのサマリーの作成を指すDescriptive Analytics(記述的分析)。次に、過去に生じた出来事から、将来起こりうる状況を正確に予測する Predictive Analytics(予測的分析)。そして、予測されるトラブルや課題を解決するための最適なアクションを提案するPrescriptive Analytics(規範的分析)へと進化しています。

現状では、単なるレポーティングにとどまる記述的分析を超えた「予測的分析」が多いですが、世界的な潮流は、規範的分析まで踏み込んでいこう、というものになってきています。

今後は、サーベイ結果をもとに、「今後、このチームではこういう人が退職する可能性が高い」といった予測が出たときに、予測とは違う良い結果を出したいときの解決策、いわば処方箋を提供してくれるレベルが望ましいと考えています。

欲をいえば、その一歩先にあるCognitive Analytics(認知的分析)を提唱していきたいと考えています。具体的には、IBM Watson Talent Insightsのような製品を活用することです。今後は、AIを活用して、人間では気づけなかった洞察を得られるようなところまで踏み込むことが求められるでしょう。

これまで述べてきた4つのキーワードは、以下のようにそれぞれ密接に影響を及ぼし合う関係になります。

従業員体験の向上、応募者体験の向上を生み出すには、予測的分析や規範的分析によって、正確な将来予測と、具体的なアクションプランの作成、確実な遂行をサポートすることが欠かせません。

また、コンシューマライゼーションやゲーミフィケーションによって従業員や応募者が使用するツールの操作性を高めることも、従業員体験の向上、応募者体験の向上につながるという関係にあります。

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