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連載:第65回 総合 2020年1月~3月

工務店経営者の約3割、「事業は子どもに継承」

BizHint 編集部 2020年3月13日(金)掲載
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エニワン株式会社は、工務店経営者を対象に実施した「事業承継に関する調査」の結果を発表しました。本調査によると、事業の引き継ぎ先を「自分の子ども」と考えている工務店経営者は約3割であり、血縁者以外や外部からの人材へ継承する予定の人も約4割にのぼります。事業継承において不安なことを聞くと、事業継承後の経営状態はもちろんのこと、社員や取引先との人間関係を挙げる工務店経営者が多いことがわかりました。

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事業承継の相談先は専門家

「事業承継に関する相談は誰にしていますか?」と質問したところ、『顧問の公認会計士・税理士(36.1%)』と回答した人が最も多く、次いで『親族、友人・知人(21.5%)』『取引金融機関(12.9%)』『商工会・商工会議所(8.6%)』と続きました。

事業承継は、単なる経営者の変更ではないため、円滑に進むように専門家に相談している方が多いようです。

次に、「事業を誰に引き継ぐ予定ですか?」と質問したところ、『自分の子ども(28.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『在職中の事業責任者(血縁者以外)(23.8%)』『外部からの人材(15.0%)』『事業売却予定(7.0%)』と続いています。最も多い継承先は子どもであるものの、それ以外に継承する人も約半数ほどいることがわかりました。

事業の継承先が子どもではない理由として、

  • 「子どもが医学部に進学したから畑違いになってしまう」(30代/男性/千葉県)
  • 「本人の希望を聞いて判断したいが、仕事は自分で見つけて欲しい」(30代/女性/埼玉県)
  • 「子どもには子どもの夢や人生があるから」(40代/女性/和歌山県)
  • 「周りの家族経営している会社の業績が悪いのをみて」(40代/男性/神奈川県)
  • 「既に職を持ち、取締役まで昇進しているため」(50代/男性/愛知県)

などが挙げられています。

事業継承後の経営や人間関係の変化が不安材料

「次の代へ会社を継がせることへの不安を教えてください」と質問したところ、『安定した経営ができるか(35.3%)』と回答した方が最も多い結果となりました。次いで『周りにフォローしてもらえるか(22.2%)』『既存社員に受け入れてもらえるか(21.0%)』『取引先との関係に変化が起きないか(13.5%)』『金融機関との関係に変化が起きないか(6.8%)』と続いています。

事業継承後の経営状態や、社内の反応・人間関係を不安に感じている人が多いようです。

後継者の確保に加え、様々な準備が必要

「現在取り組んでいる、事業承継への準備・対策を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『後継者の確保・教育(36.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『後継者を支える人材の確保(32.1%)』『取引先との関係を維持(28.8%)』『金融機関との関係を維持(22.7%)』『社内体制の見直し(16.5%)』『特にしていない(14.5%)』『事業承継計画の策定(13.2%)』と続きました。

事業承継は、会社の全てを後継者へと託すため、後継者の確保は欠かせません。後継者探しだけでなく、その周りの人々、承継後も会社が維持するために今のうちからできることなど、経営者は事業承継に向けて多くのことに取り組んでいるようです。

工務店経営者の約6割が、先代から工務店を受け継いだ経験あり

「ご自身は先代から会社を受け継ぎましたか?」と質問したところ、6割近くの方が『はい(57.6%)』と回答しています。

「先代から会社を受け継いだ際に苦労したことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『経営力を発揮すること(39.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『既存社員との関係性を構築すること(35.9%)』『取引先との関係を維持すること(34.0%)』『役員や経営幹部の支持や理解を得ること(29.9%)』『金融機関との関係を維持すること(18.6%)』と続きました。

会社を受け継いだ際、具体的に苦労したこととして、

  • 「親が築き上げたものを壊すことがないか不安」(30代/女性/広島県)
  • 「取引先や従業員との良好な人間関係を保っていくこと」(30代/男性/広島県)
  • 「親の七光り的な事を常に言われるので、モチベーションを保つのに苦労した」(30代/男性/東京都)
  • 「ベテランの職人に認められるのに時間がかかった」(40代/男性/東京都)
  • 「先代との比較でプレッシャーを常に感じた」(50代/男性/東京都)

などの意見が挙げられています。

事業継承のためには「ノウハウの蓄積」が重要

「事業承継をする際に、しておくべきことは何だと思いますか?」と質問したところ、『ノウハウの蓄積(31.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『既存社員との関係性構築(22.2%)』『情報の一元管理(20.7%)』『経営スキルの承継(17.1%)』『もしもの時に備えた準備(災害・経済状況の変化等)(7.5%)』と続きました。

事業承継が円滑に進むように、経営者だけが知っている・できるという状態を減らしていく必要があるようです。

調査概要

調査期間:2020年2月20日(木)〜2020年2月21日(金)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,017人
調査対象:工務店経営者
モニター提供元:ゼネラルリサーチ

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000041194.html

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