連載:第21回 組織作り その要諦
中小企業が大企業にも勝てる採用の方法はあるのか?


大手商社の人事機能を担うヒューマンリンク株式会社の社長和光貴俊さんと、ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービスFindyの代表取締役山田裕一朗さん、ベンチャー企業の人事組織・採用支援や、出資を通じた企業成長の支援を行う河合聡一郎さんをモデレーターとした座談会。今回の議論は「採用」を取り巻く変化についてです。人手不足や採用難と言われる時代のなかで、中小企業が大企業に採用で勝てる方法はあるのでしょうか?

大企業に勝てる採用の方法……とは
新卒一括採用の土俵で大企業と闘ってはいけない

昔は一定のサイクルで、転勤や他の職種を異動して経験する、「ジョブローテーション」があって、年功序列で昇進して定年まで終身雇用することが「多くの企業における、従業員との暗黙の雇用ルール」でした。ところが、2019年に「終身雇用は保証しない」とオープンにする大企業も増えてきました。人事や働き方が大きく変わるなかで、今後の採用やその後のキャリア創りの在り方はどう変わっていくのでしょうか? まず働く人にとって「いい会社」の定義はありますでしょうか?

スキルで戦うビジネスパーソンの場合、「数年後にどうなりたいのか」を明示しつつ、企業側も「数年後にどんなことを期待している」という期待値のすり合わせが重要だと思います。「その先にどんなキャリアパスがあるのか」をメンバーに見せられる会社はいいですよね。

以前、BizHintで対談した『モザイクワーク』の杉浦二郎さんが、地方の中小企業人事担当者に「大企業と同じ戦い方をしていても採用はできません」と話してらっしゃいました。 大企業が新卒一括採用を止めないのは、競争戦略において優秀な学生をたくさん採れるだけの優位性があるからです。中小企業は同じように新卒一括採用で募集をかけてもそもそも母集団形成すらままならず、採用ができない。だから、会社によって採用の方法やアプローチを変えなければなりません。これは私も非常に同意します。
大企業に採用で勝つ方法はある
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