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連載:第1回 変わる新卒採用【三菱商事 和光貴俊さん×モザイクワーク 杉浦二郎さん】

採用の問題は、採用の局面にはない【三菱商事 和光貴俊さん×モザイクワーク 杉浦二郎さん】

BizHint 編集部 2018年7月26日(木)掲載
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2019年卒の新卒採用も終盤戦を迎えています。そろそろ各企業においても、さまざまな傾向や課題が見えてくるころなのではないでしょうか。そこで、三菱商事100%子会社で三菱商事グループをはじめとする幅広い業種の企業に、人事ソリューション(人事制度・人材開発・採用など)を提供するヒューマンリンク株式会社代表取締役社長の和光貴俊氏と、人事や採用を切り口に組織作り全般のコンサルティングを行っている株式会社モザイクワーク代表取締役の杉浦二郎氏のお二人に、新卒採用の傾向や課題、企業側の取り組み、また、採用以降の人事の施策などについて、縦横無尽に語っていただきました。前編は、2019年卒の新卒採用の振り返りと、企業の取り組みについてです。

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2019年卒の新卒採用は、学生と企業の意識の差が際立った

内定が出ない学生、慎重になる企業

――2019年卒の新卒採用について、どのような傾向をお感じですか?

和光貴俊さん(以下、和光): 学生と話していて感じるのは、最初から業種を絞り込みすぎてしまい、どこかに採用されるだろうと考えていた学生が増えたことでしょうか。売り手市場だという情報を信じ込みすぎて、内定がないという学生も多く見られました。

杉浦二郎さん(以下、杉浦): 確かに、 昨年に比べて「内定が出ない」という学生が増えている印象です。「正直、なめていました」という声も聞きますね。ほんの数社しか受けていないという学生も結構いて、それはなめすぎだろうという感じもしますが……。

和光: 一方で、2万社ともいわれている企業群のなかから自分たちの会社を見つけてもらう方法について、 企業側もシビアに選択し始めたことを感じています。たとえば、就職活動用のナビに載せるのが当たり前だったけれど、それは本当に載せる価値はあるのか。これまでは内定のコンバージョン率が重要指標でしたが、今や説明会のコンバージョン率から厳しく精査している会社もあるようです。右にならえではなく、自分たちなりのやり方を模索する企業が増えているように感じます。

杉浦: 企業側は、入社してすぐに辞められたり、内定辞退されたりすることに危機感を抱き、もっと丁寧に採用したいと考え始めています。 2019年卒の新卒採用は、売り手市場だと楽観視していた学生と、これまで以上に採用に慎重になっている企業との姿勢の差が鮮明に表れた と言えるのではないでしょうか。

新卒採用と一括採用のメリット、デメリットとは?

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